あのカレーもう一度 ポンチが復活  創業99年 前橋の老舗洋食店
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「大正ロマン」をコンセプトに大幅改修した店内で意気込みを語る町野さん

 2017年5月から休業していた群馬県前橋市千代田町の老舗洋食店「レストラン ポンチ」が23日、老朽化していた店舗を改修して再び営業を始める。1920(大正9)年の創業から99年。4代目の町野義幸さん(49)は「周囲の協力で来年の100周年にふさわしい店ができた。創業時から変わらない味を提供し続けたい」と意気込んでいる。

 店は創業時からのレシピを守るカレーが看板メニュー。同市出身の詩人、萩原朔太郎も味わったとされる。旧店舗は映画「クライマーズ・ハイ」などの撮影にも使われたが、雨漏りなど老朽化が進んで経営継続が困難となり、休業を余儀なくされた。町野さんは休業中、前橋中央郵便局の社員食堂を受託経営しながら再開に向け準備してきた。

 旧店舗は1、2階で約50席だったが、新店舗は当面は1階のみ13席と規模を縮小。内装は「大正ロマン」をコンセプトに、木目を生かしたカウンターをつくり、壁の一部にパステル色の柄をあしらった。入り口には創業時からの店の移り変わりを写真などで振り返る展示スペースも設ける。

 当面の営業は夜間(午後5時半~9時)のみ。カレーライス(730円)、カツカレー(千円)、ハヤシライス(780円)といった定番や、つまみ類などに限定。4月までに順次メニューを増やす。1月末までは持ち帰りのカレールーを500円で販売する。
 町野さんは「『(再開を)待ってるよ』との温かい声が多く、励まされた。老舗の看板は重いが、身の丈に合う経営で味を守りたい」と話している。

 幼い頃から同店のカレーに親しむ神山雄一郎さん(70)=同市若宮町=は「いつ開業するかと気をもんだ。なじみの味を再び食べるのが楽しみ」と喜んでいる。

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