白根規制で当面中止へ 自転車レース「ツール・ド・草津」
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 春の群馬県草津町を舞台にした自転車レース「ツール・ド・草津」(実行委員会主催)について、町は18日、当面の間、開催を中止することを決めた。草津白根山の白根山の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)となり、コースとなる志賀草津道路(国道292号)の一部で立ち入り規制が続いているため。県内外の大勢が参加する人気レースだけに町内からは落胆の声も漏れる。町は今後、昨年に続いて吾妻郡内での開催が決まっている自転車イベント「エロイカジャパン」への後援に力を入れ、自転車愛好家の誘客を続けていく。

◎町、「エロイカ」後援に力吾妻地域でサイクリスト誘客

 同日、町役場で開かれた実行委員会で決定した。中止の期間は「火山活動が安定して静穏になるまで」とし、詳細は未定。立ち入り規制を理由とした過去のレース中止時には、距離を短くするなどの代替イベントを開いたが、今回は見合わせる。町観光課は「イベントを廃止するわけではない。再び参加者の安全が十分に確保できるようになった段階で再開したい」としている。

 同レースは、全国区の知名度を誇る草津温泉に加えて、スポーツでも町をPRしようと1996年に始まった。多いときは約2500人が出場。町内の宿泊施設を利用する参加者も多く、にぎわいを生んでいた。多数のレース参加者や応援の団体客が宿泊していたという旅館「飯島館」の飯島啓一社長は「毎年来てくれるお得意さまや顔なじみになる家族連れもいた。経営的にも痛手になる」と肩を落とす。

 レースは2015年以降、白根山の噴火警戒レベルの引き上げや本白根山の噴火を理由に中止が続いている。草津温泉観光協会の担当者は「募集後に急きょ中止するより、前もって決めた方が混乱を防げる」と冷静に受け止め、「一日も早く山が沈静化するよう祈りたい」と願った。

 エロイカジャパンはイタリアの大会をルーツとする自転車大会。国際自転車交流協会が主催し、昨年、吾妻地域を舞台に県内で初めて開かれた。

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