前橋でインフル集団感染 5人死亡 市「死因と関連 否定できず」
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インフルエンザの集団感染が発生した特別養護老人ホームえいめい=23日午後4時10分ごろ、前橋市天川大島町

 インフルエンザが群馬県内で猛威を振るう中、前橋市保健所は23日、特別養護老人ホームえいめい(同市天川大島町、湯沢文昭施設長)でインフルエンザA型の集団感染が発生し、入所者の80~90代の男女5人が死亡したと発表した。直接的な死因は基礎疾患の悪化だが、インフルエンザとの関連は否定できないという。市保健所は同日までに立ち入り調査を行い、感染拡大防止策の徹底などを指導した。

◎群馬では2施設で2人が死亡

 市保健所によると、10~17日に78人いる入所者のうち35人が発症し、15日に80代女性、17、19日に80代男性、21、22日に90代女性がそれぞれ死亡した。現在、3人が入院中で、23人が回復している。

 施設は10日に面会制限を始めたが、同日午後に入所者3人が発症し、ショートステイの受け入れを中止した。発症した人を空き部屋に隔離したが感染拡大は止まらず、15日に市保健所に届け出た。同日から食堂やトイレなど共用スペースを閉鎖したところ収束に向かい、18日以降は新たな入所者の発症は確認されていない。

 上毛新聞の取材に対し、湯沢施設長は「対策はしてきたつもりだがこれだけのことが起きてしまった。利用者や家族の方々におわびしたい」と話した。施設によると、2014年12月~15年1月に職員8人を含む36人が発症する集団感染が発生し、それ以降は玄関での検温によるチェックや、うがい、手洗い、マスク着用を促している。職員と入所者は全員、昨年11月に予防接種を受けていた。

 群馬県内の1医療機関当たりの患者報告数は、直近の第3週(14~20日)に過去10年で最多の58.86人に達した。社会福祉施設での集団感染は昨年12月末までに県に8件報告があり、今月に入ってから伊勢崎市内の病院と高齢者施設でも発生し、入院患者と入居者の男性が死亡した。

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