群馬大病院 外科研修が大幅増の7人に 改革で信頼回復基調
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群馬大医学部附属病院が独自に定めた「医療安全週間」に伴い昨年6月に院内で行われたポスター発表。病院では問題発覚以降、再発防止の一環として積極的な情報開示を進めている(2018年6月19日付より)
群馬大医学部附属病院

 群馬県内で外科専門医となるための研修を新年度から始める若手医師が7人となる見通しで、本年度の1人から大幅に増えることが12日、受け入れ先の群馬大医学部附属病院(前橋市)への取材で分かった。手術死問題で失墜した信頼が病院改革により回復し始めたことが背景にあるとみられ、リクルート活動も奏功した。地域医療を支えるには年10人程度が望ましいとして、新年度以降もリクルートに注力する方針だ。

◎整形外科も1人→7人に増加

 同病院によると、7人は県内病院に勤務しているかもしくは群馬県出身者で、男性6人、女性1人。研修1年目は同病院で、2年目以降は関連病院で研さんを積む予定だ。

 外科は長時間労働や医療事故のリスクが高いとのイメージから、全国的に志望する医師が少ない。群馬大病院は2014年に発覚した手術死問題で、臨床研修医や専門医を目指す医師に敬遠される状況に陥った。

 同病院は手術死問題後に進めてきた医療安全管理体制の見直しが成果を上げたとして、「特定機能病院」の再承認を昨年5月に申請。同8月には一部の遺族と和解した。県も改革を評価し、「がん診療連携拠点病院」に再指定するよう同12月、国に推薦した。

 こうした改革による環境変化に加え、外科の幹部や若手医師でつくるチームがリクルート活動を活発化。他病院の協力も受け、専門分野の選択を控えた臨床研修医への呼び掛けを強めた。若手の声を盛り込んだオリジナル動画で、外科のイメージ向上に取り組んだという。

 日本専門医機構(東京)によると、新年度からの専門医研修を群馬県内で希望した医師は17診療科で計69人(1次募集時点)。最多は内科の22人。外科と同じく前年度1人だった整形外科は7人に増えた。産婦人科や総合診療医、眼科、脳神経外科などは1人にとどまる。

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