部活指導に元教員を活用 多忙化解消で人材バンク 県教委
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 教員の多忙化解消策で、群馬県教委は13日、部活指導の経験があり、退職後もコーチや顧問などを担う意欲がある元教員の名簿を作成し、市町村教委と共有する「人材バンク」をつくると明らかにした。指導者確保に悩む学校現場を支援し、部活改革を前進させるのが狙い。県教委によると、群馬独自の取り組みで、新年度から名簿を活用する。

◎今日中地域や指導歴を集約 市町村教委へ

 県内市町村の教育長が集まる協議会で、県教委が新制度の導入について説明した。まずは本年度退職する小中高校などの教員から希望者を募り、居住地域や指導歴といった情報を集約。作成した名簿は市町村教委や県立学校と共有し、適任者探しに役立ててもらう。現在、指導をしている元教員も登録対象とするか検討している。

 外部人材が部活を指導する場合、コーチなどを担当する「外部指導者」(中学、高校対象)と、顧問や大会の引率も担える「運動部活動指導員」(中学対象)の立場がある。登録する元教員はどちらか一方か、両方を希望する仕組みにする。

 学校現場で教員以外に部活指導を任せ、負担軽減を目指す動きが広がる一方、「市町村や学校が独自に人材を探すのは難しい」との声も県教委に寄せられている。活動時間が合わなかったり、学校運営への理解が十分でなかったりすることがハードルになっている。

 県教委は本年度、部活動指導員を配置する市町村への補助金を39人分確保したが、実際の任用は24人にとどまった。新年度は配置を78人に倍増させる方針で、バンクの導入で効率的な人材確保を進めたい考えだ。健康体育課は「教員経験者は部活動の意義や位置付けを理解し、効果的な指導ができる。新たな登録制度で活動の充実と教員の多忙化解消につなげたい」としている。

◎教職員の時間外80時間超ゼロへ 県教委の協議会提言

 教職員の負担軽減や業務効率化を考える県教委の「教職員の多忙化解消に向けた協議会」は13日、時間外労働が月80時間超の教職員をゼロにすることなどを盛り込んだ新たな提言をまとめたと発表した。県教委は同日付で市町村教委に提言を配布、引き続き連携して状況の改善に取り組む。

 時間外労働について、国の指針は月45時間以内を基準とするものの、県内では月80時間超が目安の「過労死ライン」を超える例が多くみられるとし、早期解消のために必要な取り組みを求めた。

 学校人事課は「勤務時間の上限に関する方針を策定するまでの間、第一のハードルとして80時間超をなくしたい」としている。

 協議会は、昨年1月に提言した「業務に専念できる環境の確保」「部活動の負担軽減」など5項目についても確実に推進するよう、改めて提言した。

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