B29墜落 後世に伝える 邑楽・光林寺の境内に石碑建立
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B29爆撃機墜落ゆかりの寺碑の前であいさつする築比地会長

 太平洋戦争末期に群馬県邑楽町秋妻で起きた米軍B29爆撃機の墜落事故を後世に伝える石碑が現場に近い光林寺(高木貞歡住職)の境内に建立され、24日に同所で除幕式が開かれた。亡くなった搭乗員の埋葬跡を示す標柱も建てられ、檀家だんから60人が冥福を祈るとともに平和への誓いを新たにした。

 1945年2月10日、太田市の中島飛行機太田製作所を狙って飛来した118機のうち2機が空中で接触し墜落。搭乗員23人全員が死亡し、遺体は同寺の檀家墓地に埋葬された。終戦後に進駐軍に引き取られたが、歴代住職がその後も毎年、檀家の法要とともに回向しているという。

 同寺にこの史実を伝えるものがないことから、檀家の山田操さん(88)が寺碑と標柱の建立を提案。檀家世話人会が「B29墜落ゆかりの寺碑建立委員会」(築比地庸雄会長)を組織して建立費の募金を呼び掛け、81人が寄付した。

 石碑は縦1.2メートル、横2.1メートルの黒御影石製で、寺の入り口付近に建立。表面に墜落した当時の様子や経緯が記され、裏面には寄付者の名前が刻まれている。御影石製の標柱は高さ1.5メートルで、本堂裏の墓地内に建てられた。

 除幕式では、高木住職の読経後、築比地会長が「事実を後世に残すべきだというみなさんの熱意によりこの日を迎えられた。戦争の悲劇を二度と繰り返さないように誓い合いましょう」とあいさつ。山田さんは「人間愛に富んだ心と勇気ある行動の結晶がこの記念碑。末永く光輝くことを望む」などと述べていた。

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