登山者の位置 スマホで把握 稜線トレイルで県が実証実験へ
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実証実験イメージ図

 昨年8月に開通した「ぐんま県境稜線りょうせんトレイル」の安全対策として、群馬県は27日、新年度にスマートフォンを活用し、登山者の位置情報を確認するシステムの実証実験を始めると明らかにした。新たに整備され、難易度の高い中之条町の三坂峠―白砂山間の約10キロが対象。登山道にスマホと交信できる「スマート山岳道標」を設置し、登山者を介して過去の道標通過者の記録がサーバーに自動配信される仕組み。遭難者の位置の推定につながり、迅速な救助活動が期待できる。

◎ブルートゥース機器を設置 トレイル安全対策もまとめる

 スポーツ振興課によると、実験は全国山の日協議会と共同で行い、実用化を目指す。日本山岳ガイド協会などが運用するスマホアプリ「コンパス」を使い、登山者に事前に名前や緊急連絡先、下山予定時刻などを入力した登山計画を送信してもらう。

 登山道の道標7カ所にスマホと通信できる近距離無線通信「ブルートゥース」の機器を設置。コンパスを起動したまま近くを通過すると、道標には登山者本人の通過時刻などが、スマホには過去の通過者のデータがそれぞれ記録される。下山後に通信圏内に入ると、スマホから通過者の記録などがサーバーに送られ、蓄積される。遭難事案が発生した際、入山や通過場所の情報をたどることで捜索範囲の絞り込みなどが可能になる。

 雪解け後の6月ごろにブルートゥースの機器を取り付け、実験開始を目指す。

 このほか、トレイル全体の安全対策として、ルート上の携帯電話の通信エリアマップをホームページに掲載したり、登山口で提供したりする。登山者が現在位置を確認できる位置標識も今後、約200カ所に設置していく。

 同日の県議会一般質問で清水真人氏(自民)の質問に、五十嵐優子生活文化スポーツ部長が「不測の事態に備え、地元の警察、消防、山岳関係者と連携して救助活動における協力体制を構築したい」と答弁した。

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