女性審判員 誕生心待ち 高崎・細井さん講習参加 県内野球20年ぶり3人目
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先輩審判員の言葉に真剣なまなざしを向ける細井さん。女性審判員の誕生が期待される=2月、前橋市民球場

 群馬県内でおよそ20年ぶりに女性の野球審判員が誕生しそうだ。高崎市栄町の会社員、細井真美子さん(46)が県野球連盟審判部の前橋支部に加わり、養成講習会などに参加している。審判部によると、審判資格を取得すれば本県では歴代3人目の女性審判員となる。近年は女子学童野球の裾野が広がっており、競技の活性化につながるとして関係者が期待を寄せている。

 2月中旬に前橋市民球場で経験の浅い審判員向けの講習会が開かれた。大勢の男性参加者の中に細井さんの姿があった。球審や塁審のそれぞれの役割、状況に応じた判断、試合中の動き方などを、身ぶり手ぶりを交えて説明する指導役の先輩審判員の言葉に、真剣な表情で聞き入っていた。

 野球の競技経験はなく、スポーツは「むしろ苦手だった」。ただ、野球好きの父の元でテレビ中継を見て育ち、女子高時代は巨人の「ミスター・パーフェクト」、槙原寛己投手(当時)に熱を上げた。大学進学を機に自身の入れ込みは落ち着いたものの、野球好きは変わらなかった。

 結婚して出産、男児に恵まれた。「ぜひ野球を」と考えていたが、小学4年生になった昨年、サッカーチームに。残念に思っていたところ、審判員募集の新聞記事が目に飛び込んだ。

 審判部に連絡し、公式戦を見学。職場のある前橋支部への所属を決めた。「まだ分からないことばかりだけど、自分のペースで覚えていきたい。将来は女の子の試合で塁審をしたい」と意欲を見せる。

 同部によると、女性の審判員は1990年代に2人が所属していた。現在は登録がなく、審判員の資格を持つ人もいない。県外では少しずつ女性審判員が増えており、同部は積極的な勧誘や育成に力を入れていく方針だ。

 審判員となるには、座学と実技の講習会を、2年以上にわたって2回ずつ受講する必要がある。

 酒井明男部長は「県内でも女子野球チームが増えてきている。(細井さんには)待望の女性審判員として、将来は公式戦で活躍してもらえるよう支援していく」と力を込める。

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