沈む景色を記憶に 湛水前の八ツ場ダム 150人が見学
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八ツ場ダムの湛水予定地を歩いた見学会

 群馬県の国土交通省八ツ場ダム工事事務所は24日、新年度に完成予定の同ダム周辺を巡る見学会を開いた。ダムファン倶楽部くらぶの約150人が湛水たんすい予定地を歩いて完成間近の本体を見つめ、水に沈む前の景色を目に焼き付けた。

 ダム本体は計器類の設置や配管などの仕上げ作業を行っており、完成に近づいている。ファン倶楽部には約650人の会員が所属し、応募した約200人の中から抽選で参加者が選ばれた。

 地元住民らでつくる「チームやんば」が案内役を務め、ダム湖に沈む予定の旧国道145号線を歩いた。樋田省三代表はかつての写真を示しながら旧JR川原湯温泉駅や旧長野原一小があった場所を説明し、「この景色は水をためた後は二度と見られない」と語り掛けた。

 親子3人で参加した高崎下室田小2年の中曽根さくらさんは「ダムの形や大きさがよく分かる」と巨大な堤体を見上げた。何度も見学会に参加しているという阿部恵美子さん(52)=川越市=は「毎回変化するダムの姿を楽しみにしてきた。名残惜しいが、貴重な景色を見ることができてよかった」と話した。

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