本白根山の警戒レベル「1」に 地元の草津町民「誘客弾みに」
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本白根山の噴火警戒レベルが「1」に引き下げられた。草津温泉中心部の湯畑周辺では客足が回復しつつある

 気象庁が5日、草津白根山の本白根山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)へ引き下げたことを受け、群馬県草津町は火口からの立ち入り禁止範囲を縮小した。昨年1月の噴火から1年2カ月余り。観光関係者らが一丸となって取り組んだ風評被害対策で入り込み客は回復している。大型連休などでのさらなる誘客の弾みになるとして、町内には歓迎の声が上がった。

◎観光客「影響 感じない」

 縮小後の立ち入り禁止範囲について、町は正確なエリアを示していないが、鏡池や山頂付近などでの規制が続く見通し。これに加え、緊急時の避難場所となるシェルターの未設置や、入山者の管理が整わないなどの理由から、周辺の遊歩道も引き続き立ち入り禁止とする。

 噴火警戒レベルの引き下げに、安堵あんどの声が広がった。黒岩信忠町長は「ほっとした。草津を訪れるお客さんの安心感につながる」と胸をなで下ろした。

 3月末に冬季営業を終えた草津温泉スキー場。4月27日から新オープンする全長500メートルの大型遊具「ジップライン」の準備に追われていた。運営する草津観光公社の安斉克仁さんは「今回の引き下げで行ける場所が拡大する訳ではないが、観光客の不安感は和らぐはずだ。家族連れの方に安心してもらえるのは大きい」と喜んだ。

 噴火後のキャンペーンなどが奏功し、入り込み客は噴火前の水準まで回復。湯畑周辺は5日もにぎわっていた。初めて草津を訪れたという女性(66)=札幌市=は「ニュースで噴火は知っていたが、影響は全く感じない」と笑顔。新潟県上越市から訪れた女子大学生(19)も「噴火があったことすら知らなかった。お客さんが多くて、まさに観光地という感じ」と話した。

 依然として噴火警戒レベル2の白根山の影響を受けて、志賀草津道路(国道292号)では一部通行規制が続く。湯畑近くで土産物屋を営む女性(70)は「ゴールデンウイークに向かってお客が増える大切な時期。みんなが開通を望んでいる。今回の引き下げで弾みが付いてくれれば」と期待した。

 志賀草津道路の一部通行規制については、11、12日に町役場で開かれる草津白根山防災会議協議会(会長・黒岩草津町長)で規制解除の可否を協議する見通し。黒岩町長は「緊急時の防災体制をしっかりと整えた上で、開通につなげたい」とし、19日の冬季閉鎖解除に併せて全線開通を目指す考えを示した。

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