吹奏楽部 生徒や教諭の負担減へ提言 県連盟検討委員会
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活動時間が長くなりやすい吹奏楽部。コンクールのほか、地域イベントにも出演する(イメージ写真、2018年12月5日付より)

 中学、高校の吹奏楽部活動の在り方を検討してきた群馬県吹奏楽連盟(矢島正会長)の検討委員会は8日、吹奏楽部の生徒と指導者の負担軽減策を盛り込んだ提言を会長宛に提出したと発表した。各校で年間の活動日や休養日の設定を促すとともに、連盟に対しコンクールなど行事の精選を含む幅広い検討を求めた。地域行事への出演や運動部の応援も負担増の要因になっていることから、市町村教委や中学、高校の校長会にも提言を配布し、周知を図る。

◎運動部の応援要請でも配慮求める

 連盟が昨年実施したアンケート(生徒267人が回答)では、吹奏楽部の活動量について、「練習日数も練習時間もちょうどいい」との回答が3割強だった一方、「やや多い」「多すぎる」は計4割に上った。部活での課題を尋ねる設問でも、約3割が「練習日数や練習時間が多かったり長かったりして勉強に影響が出る」と回答。一定の負担感が示された。

 こうした結果や、文化庁が昨年策定した文化部活動の指針を踏まえ、提言では連盟や指導者がそれぞれに配慮すべき事項を盛り込んだ。

 指導者に対しては、生徒の発達段階や心身の状態に合わせて練習内容や時間を決めることや、疲労の蓄積により学校生活に悪影響を及ぼすリスクを生じさせないための十分な配慮を要請した。「演奏の上達のためには長時間の練習が不可欠だという短絡的な考え方にならないように」とも指摘している。

 一方、連盟が主催する行事はコンクールのほか、ソロやアンサンブルのコンテストなど多岐にわたる。提言では、関係団体などの主催行事も含め、運営に携わる顧問教員に過重な負担となる傾向がうかがえると指摘。行事運営の効率化を図り、負担を減らす努力をするよう求めた。

 この指摘について、矢島会長は「行事の精選や組織整理などについては本年度以降も検討を続けたい」としている。

 提言はさらに、教委や学校の対応にも触れた。地域行事への参加や運動部の応援の要請が過度にならないような配慮や、外部指導者の活用検討への協力を要望した。吹奏楽部は週末に学校内外の諸行事に参加することが多いため、行事などが少ない時期には長期の活動休止期間を設けるなど、生徒が部活以外の活動にも取り組めるようメリハリを付けた活動計画を検討するよう求めている。

 検討委は学識経験者や保護者、学校関係者らで構成。部活動の適切な運営に向けた方針を県教委が示したことを受け、連盟が昨年5月に設置した。

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