10連休 授業時間足りない テスト中止や夏休み短縮 教育現場混乱
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 皇太子さまの新天皇即位に伴う10連休(4月27日~5月6日)の影響で、群馬県内の教育現場が授業時間の確保に頭を悩ませている。授業の進捗しんちょくが見通せないとして、桐生市内の一部中学校は1学期の中間テストを中止。嬬恋村では夏休みを2日ほど短縮して授業に充てる。年間を通じて学校行事を見直し、時間を捻出する学校も多い。県内の大学では「休日返上」で講義を行うケースが相次ぐ。

◎大学は「休日返上」で講義も

 「1学期の中間テストがないらしい」―。新学期を迎え、桐生市のある中学校の保護者の間に衝撃が走った。

 この学校は例年、5月中旬に中間テストを行う。ところが、今年は10連休によって授業がなかなか進まないことなどから、テストを実施しないことにした。教頭は「10連休やその他の事情を考慮した。テストとは違う形で、生徒が勉強に取り組めるよう工夫したい」と理解を求める。

 ただ、保護者の一人は「学業へのしわ寄せとなる前に、行事の見直しなどができたのではないか」と不満を隠さない。

 県内の各市町村教委によると、授業時間の確保については各学校に委ねているところがほとんどだ。定期テストを中止するような踏み込んだ対応をする学校は少数だが、各校は時間捻出のため行事の運用や組み替えに頭を悩ませている。

 前橋市のある小学校は児童会の行事や、1時間目も使う朝の行事を見直した。「10連休はいっときだが、年間を通して計画的に考えないといけない」と校長。2学期に行う運動会に向けた練習も効率的にできないかを考えていくという。

 高崎市の中学教頭も「10連休を見越して年間のスケジュールを立てている」と説明。例年は全学年で一斉に行っていた6月のバレーボール大会を、学年ごとにできるよう工夫する。

 一方、嬬恋村教委は特例として、小中学校3校の夏休みを2日ほど短くする方針を決めた。「短縮しなくても授業日数はぎりぎり確保できたが、(インフルエンザや大雪など)何かあったときに厳しくなる」と判断した。

 県内の大学では「連休返上」が目立つ。前橋工科大は10連休のうち4日間を授業に充てる。高崎経済大は3日間、県立女子大は1日間をそれぞれ講義などに充てる。群馬大も学部や科目によっては授業や集中講義を予定している。

 県立女子大の担当者は「夏休みに留学する学生がいるので、できるだけ早く定期試験まで終わりにしないといけない」と、授業を後ろ倒しにできない事情を説明する。

 高崎経済大4年の男子学生(22)は「履修のためには仕方ないとは思うが、休みがつぶれるのはうれしいことではない」と肩を落とした。

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