種目別に例示 部活事故防止へ指針 ハンマー投げ死亡受け県教委
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 藤岡中央高で2017年12月、陸上競技のハンマー投げのハンマーが当たったサッカー部の男子生徒が死亡した事故を受け、群馬県教委は、部活動中の重大事故を防ぐための安全対策ガイドラインを作成した。中学、高校の部活動で実施されている34の競技種目別に、特性を踏まえた具体的な安全対策を提示。事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」も共有し、顧問らの危機管理意識を高める。

 有識者でつくる検証委員会が昨年8月、再発防止策を盛り込んだ報告書で競技別のガイドラインを作るよう提言していた。県立学校や市町村教委に提供し、各校での活用を促す。

 県高校体育連盟など関係団体の協力を得て、競技種目ごとに日頃の練習や競技会に潜む危険な要素を洗い出した。その上で、競技の特性や練習方法などの視点から、事故防止のための具体策を紹介している。

 過去のヒヤリ・ハット事例と事故事例も掲載。「スパイクの練習中、ネットの下に転がってきたボールを着地時に踏んで転倒し、床に頭部をぶつけそうになった」(バレーボール)、「打撃練習の打球が外野フェンスを越えて他の部活動の生徒に当たりそうになった」(野球)など、事例を通して危険な行為や状況をイメージしやすくした。

 ハンマー投げ事故では、陸上、サッカー両部が共有するグラウンドの使用ルールを明確に定めていなかったことなどが問題視された。これを受け、複数の部活動が行われる施設での安全対策にも触れ、防球ネットの設置や、施設を共用する部の顧問同士の話し合いなど、具体策を示した。

 県教委の担当者は「あらゆるケースを想定し、危険性に対するアンテナを高めてもらいたい。顧問は技術指導だけでなく危機管理なども指導してほしい」としている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事