10連休 部活休めない 保護者や指導者悲鳴 総量規制徹底されず
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 皇位継承に伴う10連休(27日~5月6日)で、群馬県内中学校の部活動には、活動日が多く組まれているケースが少なくない。2018年度に県内全域で中学の部活動の総量規制が始まったが、大会などの日程も重なり、徹底されていない現状もある。連日の長時間練習が見込まれる学校の保護者らには「子どもの生活を考えていない」との不満があり、県教委は「休日の活動時間は3時間程度」と改めて呼び掛けている。

◎学校と保護者の板挟みも
 長女が吹奏楽部に所属する40代母親は、10連休中の活動予定表を見てがくぜんとした。練習は7日間に及ぶ。「休日は3時間以内」との方針に反し、朝から夕方まで丸一日の予定だ。「最大2連休では普通の土日と変わらない。家族で出掛けるのは無理」と嘆く。

 中毛地域のこの中学は昨春、保護者会で「(休養日の設定などを盛り込んだ)国のガイドラインに従う」と説明したという。母親は「実現にはほど遠い」とあきらめ顔だ。

 運動部の場合、地区や競技によって中学校体育連盟(中体連)の春季大会が10連休中に予定される。野球未経験ながら野球部顧問を務める男性教諭は「大会と予備日で最初の4日間は一切予定を入れられない。経験のない種目を担当し、そのために休日がつぶれる。理不尽だ」と訴える。

 運動部の男子生徒の保護者は「予定では4日間休みだが、これまで休みの前日に連絡が来て練習になることもあった」と明かす。部活改革で普段の練習時間が減った分、「今後、連休中の遠征や練習が増えるのではないか」と懸念する。

 休ませたい学校側と、部活をやらせたい保護者の間で板挟みになる指導者もいる。西毛地域の中学で運動部顧問を務める50代男性教諭は「大会のない後半は連休にしたい」と考えている。ただ、「休みすぎ」「やる気がない」といった意見の保護者もおり、日頃から休養日の設定には苦労していることを明かした。

 県中体連によると、春季大会について、来年度の大会日程はまだ決まっておらず、「今後、日程や規模、運営効率化が議題になっていくのではないか」とした。県教委も「現場の声が大きければ検討課題の一つとしていきたい」としている。

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