放置自転車を再利用 整備し安価で売却 伊勢崎市が販売店と協力 
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リサイクルした放置自転車を並べる店員=藤本商事

 資源の有効利用に向け、群馬県伊勢崎市は本年度、放置自転車のリサイクル事業を始めた。県自転車協同組合伊勢崎支部加盟の販売店に安価で売却し、整備の上で1万円を上限に販売してもらう仕組み。オークション販売より再利用が進むと期待されている。第1弾は8店舗が計39台を買い取り、市は「予想以上の反響」と手応えを感じている。

 市交通政策課によると、駐輪場などに置き去りにされた放置自転車は年間400~500台に上る。市内2カ所の保管所には合わせて300台ほどしか置けないため、6カ月を過ぎても所有者が現れず、市に所有権が移ったものを年に2~3回処分。2017年度は461台が廃棄された。

 秋の環境フェスティバルの放置自転車オークションでは30台前後が売れるが、状態の良いものに限られる。安全に乗れるよう販売店に整備してもらうことで、さらに需要が見込めることから本格的にリサイクルに乗りだした。

 販売店は古物営業法に基づく許可を有する、鍵・ベル・ライトを装備する、購入者に自転車を放置しないと誓約書を書いてもらう―など6項目の条件がある。

 藤本商事(同市堀口町)は7台を市から買い取り、籠やサドル、鍵、タイヤなどを交換して店頭に並べた。販売価格は6500~7千円。市からの売却額は1台300~千円だが、乗れる状態に仕上げるまで1台で半日かかり、もうけはほとんどないという。

 藤本茂社長は「保管所のそばを通るたびに多くの自転車があるのを見て、スクラップされるのはもったいないと思っていた」と協力理由を話す。保管所は屋外で自転車が傷みやすいため、「放置されて半年が過ぎたらできるだけ早く売ってほしい」と要望する。

 同課は本年度、放置自転車の売却を10台計1万円と見込んでいたが、既に約3万円を売り上げた。「思った以上に市民の反響が大きかった。放置自転車が減ることが第一だが、保管所の状況を見て、また秋ごろ販売したい」としている。

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