村の名産シャトル便 移住者・賀籠六さん「村へ恩返し」
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「なんもくBOX」を立ち上げる賀籠六さん(右)と事業を応援する伊藤さん

 群馬県南牧村の農産物や特産品を首都圏に直送するとともに、高齢の村民の買い物支援につなげようと、移住者の賀籠六かごろく宏太さん(32)=同村千原=が今夏、プロジェクト「なんもくBOX」を立ち上げる。元村地域おこし協力隊員で、「温かく迎え入れてくれた村への恩返し」という。事業で使う車両の購入費を、今月末まで行うクラウドファンディングで募っている。

 「なんもくBOX」は、村の農産物や魅力を箱に収め、県内外の消費者や観光客、村民にお裾分けするイメージという。事業計画は、村で採れたジャガイモや下仁田ねぎ、山菜、花き類などを首都圏の小売店や飲食店、市場に届ける。復路で、村民から依頼された商品をデパートや専門店などで購入し配達する買い物代行サービスを行う。

 賀籠六さんは東京都八王子市出身。村に住みながら富岡市内の企業で働いていたが、2年前、発達障害の一種と診断された。「村の人に打ち明けると、『気にしなくて大丈夫。あなたはあなたなんだから』と受け入れてくれた。変わらずに接し、温かい目で応援してくれた」。支えてくれた村民に恩返しをし、村で生活するための基盤を作ろうとプロジェクトを発案した。

 交流のあるブルーベリーや花きを手掛ける農家、伊藤新一さん(同村星尾)と1月から打ち合わせを重ね、二人三脚で事業内容を詰めてきた。伊藤さんは「信用が大切。約束した物をしっかりと届けることが信頼につながる。ぜひ成功してほしい」とエールを送る。

 都内では、村産の野菜が流通していないことを残念に思っていたという賀籠六さん。「村には生でも甘くておいしい野菜がたくさんある。農家の収入の足しにしてもらい、村の手助けになればうれしい」と力を込める。

 クラウドファンディングサイト「FAAVO(ファーボ)群馬」で300万円を目標に資金を募る。支援は3000~3万円の4コース。支援者全員に「なんもく村応援団」の会員証や村の風景写真などのセットを贈るほか、村産野菜や特産品、生産者と触れ合えるイベント招待、使用車への名前掲載などコースに応じた特典がある。

 問い合わせは賀籠六さん(kagosix88@yahoo.co.jp)へ。

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