南牧の転落車は「白バス」か 県警 道路運送法違反も視野に捜査
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引き上げられたマイクロバス

 群馬県南牧村大仁田で10日発生し乗客12人が重軽傷を負ったバス事故で、このバスが無許可で有料運行する「白バス」だった可能性があることが11日、関係者への取材で分かった。群馬県警は同日、バスを運転していた茨城県守谷市のレンタカー業の男(66)=業務上過失傷害容疑で逮捕=の関係先を家宅捜索。道路運送法違反(白バス営業)容疑での立件も視野に捜査する。

◎「謝礼 払っていた」
 道路運送法は無許可で乗客から料金などを受け取り、運送事業を営むことなどを禁じている。

 関係者は同日、上毛新聞の取材に「バスに乗っていた山の会の人たちは(登山のため)乗車したことが何度もあり、高速代など経費以外にも、お礼として謝礼を払っていた」と話した。容疑者が登山することはなかったという。事故を起こしたバスは事業用ではない白ナンバーだった。

 県警は家宅捜索で関係資料を押収し、運行の実態や整備の状況、乗客との金のやりとりなどを調べるもようだ。

 県警は同日、けがを負ったのは乗客18人のうち12人(いずれも茨城県在住)だったと発表を修正した。このうち女性(70)が右手首を骨折、もう一人の女性(74)が右腕を骨折し、ともに重傷。50~80代の男女9人は軽傷だった。

 バスは同日午前、落下した現場からレッカー車などで引き上げられた。前部やフロントガラスは壊れていた。現場周辺の道路にブレーキ痕とみられるようなものは見られなかった。

 レンタカー業の男の逮捕容疑は、バスを安全に停止させる義務を怠り、乗客にけがをさせた疑い。「安全な停止措置を怠り、お客さんにけがをさせたことは間違いない」と供述している。

 現場は大仁田ダムの東約350メートルにある烏帽子岳登山道の駐車場近く。烏帽子岳は、4~5月にかけて淡いピンク色のアカヤシオが咲き、眺望も良く、県外の登山客も多い。11日も複数の愛好家が訪れていた。

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