献体で手術技術向上 県内初の研修施設 群大
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 医療関係者の技術を高める環境を整えるため、群馬大は医学部に「群馬手術手技研修センター」を設置した。医療の発展に役立ててもらおうと、無条件、無報酬で自らの遺体を提供する「篤志献体」に生前同意した人の遺体で手術の研修をする。実際の手術に近い状況で技術を習得し、医療の安全性向上につなげる。

 献体による手術の研修施設は県内で初めて。同大だけでなく、県内の医師や看護師らが利用できる。

 同大によると、手術の研修は主に大型の動物が用いられてきたが、体の構造が人間と異なるため、技術習得で難しい面があった。献体による研修を行う場合は県外施設を利用する必要があった。こうした状況から、厚生労働省は献体による研修施設の整備を全国で進めている。

 研修センターには専任の医師を1人配置し、手術台などを備えた専用の部屋を確保。国の補助金を活用した。設置は4月1日付。

 研修は事前に学内の倫理委員会の承認が必要で、研修後に日本外科学会に内容を報告する。センター長を務める同大の調憲しらべけん教授は「献体に感謝している。手術や先端医療の安全性を高める上で、センターは大きな役割を果たせる」と期待している。

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