「生きづらさ」語る場を 桐生の海津さん 経験から団体立ち上げ
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生きづらさについて語る場を設けた海津さん

 虐待の経験など、「生きづらさ」について語る場をつくりたいと、群馬県桐生市相生町の海津かいづ洋子さん(36)が市民団体「こしあわせ群馬」を立ち上げた。親から虐待を受けたり、職場の人間関係から引きこもりになったりした自身の経験からメッセージを発信。悩みを共有することで不安を和らげ、解決策を探ろうと、トークイベントなどを開く予定だ。

 海津さんは北海道出身。家庭の事情で中学卒業後に働き始め、家庭を支えた。父は酒を飲んで暴れることが多かったといい、20歳の時、母の実家に近い桐生市に家族とともに引っ越した。だが、勤務先の人間関係に悩み、パニック障害などと診断されて退職。約6年間、引きこもりとなった。

 引きこもりを乗り越えたのは昨年。東京都目黒区で、両親の虐待が原因で亡くなった船戸結愛ちゃん=当時(5)=の事件をニュースで知り、「親に許しを請う姿に心が痛んだ」。そうした時、自身のがんが見つかった。「命はいつ終わるか分からない。今やるべきことをやる」と決意した。

 虐待のことを知ってもらうため、昨年12月にフリーライターを招いた講演会を企画。会員制交流サイト(SNS)で発信し、クラウドファンディングで16万円を集め、開催にこぎ着けた。

 団体名のこしあわせは「個々の幸せを大切にしたい」との思いを込めた。「誰かのSOSに気付くことが必要。活動の輪を広げたい」と意気込んでいる。

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