がん患者の妊娠支援へ 来年度から高崎市が卵子、精子保存に助成
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 将来子どもを生み、育てたいと願うがん患者を支援するため、群馬県高崎市は7日、来年度からがん治療の開始前に卵子や精子を凍結保存する費用や、その後の保存管理費用を助成すると発表した。市によると、初期費用の助成は県内初、凍結した卵子などを維持する保存管理費用を継続して助成するのは全国で初めて。患者の精神的、経済的負担を軽減し、将来への希望を失わないよう闘病を応援する。

 対象は市内に住む40歳未満の男女で、がん治療により生殖機能が低下、または失う恐れがあると診断された人。卵子や卵巣組織、受精卵の凍結は25万円、精子は5万円(手術を伴う場合は25万円)を上限に助成する。凍結後、使用するまでにかかる保存管理の年間費用については40歳まで上限5万円を毎年支給する。

 凍結保存に関わる費用は保険が適用されないため、全額自己負担となっている。受診する医療機関によって異なるが、卵子などは15万~45万円、精子は2万~7万円(手術を伴う場合20万~50万円)、維持費は1万~6万円ほどという。本県で凍結保存などが可能な医療機関は高崎、前橋、太田3市に計6カ所ある。

 年間10人程度の利用を想定し、300万~400万円の予算化を見込む。

 富岡賢治市長は「(子どもを望む人が)がん治療で子どもができなくなると分かったら治療に情熱も湧かない。子を持つ幸せを追求している方を少しでも応援できたら」と話した。

 市は本年度からがん治療などによる脱毛や乳房の切除手術を経験した患者に対し、医療用ウィッグ(かつら)や胸部補整具の購入費用を助成している。

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