《NEWSインサイド》稜線トレイル 安全と観光 両立に腐心
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群馬・新潟県境の平標山(1984メートル)から仙ノ倉山・谷川岳方面に延びる稜線トレイル=2018年8月
 

 群馬県が中心となり開通したぐんま県境稜線りょうせんトレイルが2年目のシーズンを迎えた。ブームで全国に広がるロングトレイルの中でも、2000メートル級の山頂のみをつなぐコースは珍しい。峰が連なる雲上の絶景に誘客の期待がかかるが、雄大な自然の魅力はコースの難易度が高いことの裏返しでもある。新たな観光資源を地域振興にどう生かすのか。関係者は安全策と誘客の両立に腐心している。

 「稜線トレイルの一端を歩いてきました」「挑戦してみたい!」。好天が続いた5月中旬以降、登山情報サイトなどでは稜線トレイルについて、いくつもの写真や感想が投稿された。

 ただ、気軽に行ける観光地ではない。営業する山小屋は谷川岳エリアに限られ、水を確保できる水場、テントを張る野営場、途中で下山する際のエスケープルートのいずれも少ない。昨年、全線踏査した日本山岳会群馬支部の報告書には「予想以上の難コース」「『ロングトレイル』のカタカナ文字が持つ、安易な語彙ごいに誘惑されてはならない」などと盛り込まれた。

 《ぐんま県境稜線トレイル》 群馬と新潟、長野両県境にある山の峰と峰を結び整備された全長100キロ超のロングトレイルコース。稜線をつなぐものとしては国内最長としている。既存の登山道のほか、三坂峠(中之条町)から白砂山(同)までの未開通区間(約10キロ)を整備し、昨年8月に開通した。

 【お知らせ】アプリ「上毛新聞AR」をインストールしたスマホやタブレットをこの写真にかざすと動画を見ることができます。

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