大雨で遊歩道が崩落 渋川・棚下不動の滝 3月に整備したばかり
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大雨で崩落した遊歩道。斜面に階段状に設置し、滝まで行けるようになっていた=24日午後、渋川市赤城町棚下

 21日深夜~22日未明に群馬県の赤城山周辺で降った大雨の影響で、渋川市赤城町棚下の「棚下不動の滝」へ続く遊歩道が崩落したことが24日、分かった。遊歩道は、東日本大震災による大規模な岩盤崩落で通れなくなっていた石段に替えて整備され、今年3月に開通したばかりだった。「日本の滝百選」の一つでもある観光名所だけに、地元住民らは肩を落としている。

◎“裏見の滝”人気 春は大型観光バスでにぎわうも…
 崩落したのは階段状に造られた金属製の遊歩道全長170メートルのうち、下段に当たる約35メートル。遊歩道脇の斜面が崩れて土砂が押し寄せ、沢側に押し流されたとみられる。市によると付近では22日午前0~1時に68ミリの激しい雨が観測された。

 滝は観光名所であるほか、古くから信仰の対象にもなっている。震災で石段が通れなくなった後、地元住民は復旧を要望。市は安全面を考慮し、石段とは反対側に、県の治山事業で生み出されたスペースを活用して約700万円をかけて新たな遊歩道を整備した。

 遊歩道の完成で滝の裏側まで再び行けるようになった。3月28日に行われた開通式には地元住民も多く参加し、8年ぶりに滝を間近で見たり、“裏見の滝”の絶景を楽しんだりしていた。

 棚下自治会長の星野高子たかしさん(67)は22日午前に滝へ行き、遊歩道が崩れているのを確認した。「春以降、県外ナンバーの大型観光バスも数多く来てにぎわっていただけに、残念で仕方ない。一日も早く通れるようにしてほしい」と力を込めた。

 高木勉市長は24日午後に現場を視察し、星野さんや職員から状況を聞いた。高木市長は「歩道整備は地元の悲願だっただけに残念だ。滝は観光資源の一つ。できるだけ早く安全に再開できるよう、県の治山事業と合わせ、復旧に取り組んでいきたい」と話した。

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