40年ぶり歌手復活 かつて故山口洋子さんに渡された詞で 前橋の矢端さん
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デュエットの女性歌手を募集する矢端さん

 若い頃にプロ歌手の「岬伸二」として活躍した前橋市朝日町の矢端修さん(71)が約40年ぶりに歌手として復活を果たす。「よこはま・たそがれ」などで知られる直木賞作家で作詞家、故・山口洋子さんが歌詞を手掛けた「宵化粧」を9月にリリースする。カップリング曲として、群馬のご当地ソングを収録予定で、デュエットする女性歌手をオーディションで選ぶ。

◎「宵化粧」9月リリース

 矢端さんは埼玉県出身。16歳の時、「夕陽の中へ突っ走れ」でデビュー。大手芸能事務所に属し、CMソングなど数曲を発表した。芸能界を辞め、結婚を機に30歳で前橋市に移住し、事務所を構えてデザイナーとして活動。現在は地域の民生委員を務め、イベントで歌を披露する機会もある。

 歌手活動再開のきっかけは2014年に他界した山口さんが夢枕に立ったこと。19歳の頃、山口さんが経営する東京・銀座のクラブで歌っており、「もう少し大人になったら歌ってごらん」と2編の歌詞を渡されていた。「夢の中の山口さんは『あの時の歌詞を歌って』と言いたそうな、寂しげな表情だった」と振り返る。目覚めた後、自宅の机の奥にあった茶封筒から歌詞を見つけた。

 歌詞は夜の世界に生きる女性の恋心を描いている。作曲家の武野良さん(74)が曲を付け、カラオケ配信したところ、反応は上々という。矢端さんは昨年、がんで闘病。全快した今年、同市内の音楽制作会社「ティーエムアール」の支援でCD化が決まった。

 カップリング曲「ふるさと前橋恋の街」は武野さんが作詞作曲。男女がデートする様子を軽快な昭和歌謡風に仕上げた。歌詞には前橋中心街のけやき通り、馬場川通りなどを織り込んだ。武野さんは「歌詞の地名を変えて高崎版や太田版なども検討している。中高年の県民が誰でも歌えるご当地ソングを作りたい」とする。矢端さんは「福祉施設などで歌い、地域を盛り上げたい」と話す。

 オーディションの対象は20~60歳で、経験や国籍は不問。1次はテープ審査で、好きな1、2曲をCDかテープに録音し、ティーエムアールに郵送する。締め切りは今月20日。応募用紙は同社ホームページからダウンロードする。問い合わせは同社(電話027・266・0506)へ。

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