妊娠 一人で悩まないで 孤立防ぎサポート 県が「SOS」窓口
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ホームページ「ぐんま妊娠SOS」のトップ画面

 意図せず妊娠をした女性を支援するため、群馬県は本年度、相談窓口「ぐんま妊娠SOS」を設置し、県助産師会(鈴木せい子会長)に運営を委託した。今月16日には専用ホームページを開設し、電話に加えて電子メールによる相談の受け付けも始めた。思いがけない妊娠は周囲に相談しづらいことが多く、将来的な児童虐待につながりかねないとの指摘もある。孤立を防ぎ、早期の支援につなげて女性の心身をサポートする。

◎受診や手続きに付き添いサポートも
 電話相談は毎週火曜と土曜の午後7~10時に開設。電子メールによる相談はホームページから送信でき、24時間受け付ける。

 妊娠を誰にも打ち明けられずに悩みを抱えている女性を主な対象とし、妊娠や出産に関する情報を提供する。相談者の状況に応じて面談するほか、医療機関の受診や保健センターの手続きに付き添うなどして公的な支援につなげるサポートを行う。

 同会はホームページの開設に合わせてURLや電話番号を記載した相談カードやポスターを作製し、県内の関係機関での配布を始めた。

 全国妊娠SOSネットワーク(東京)によると、妊娠に特化した相談窓口は年々増加しており、「ぐんま妊娠SOS」を含め現在は全国29都道府県に50カ所が設置されている。同ネットワークのホームページへのアクセス数は1日当たり数百件に上り、各地の相談窓口の一覧が最も多く閲覧されているという。

 同ネットワーク事務局の赤尾さく美さんは「ホームページからのメール相談は匿名性が高く、いつでも相談できる気軽さがある」と利点を説明する。

 妊婦への相談支援が拡充されているのは、意図しない妊娠が将来的な児童虐待につながりやすい傾向もあるためだ。厚生労働省によると、虐待による死亡者は2016年度49人で、生後1年未満が65%を占めた。加害者の多くは実母で、中でも若年層は妊娠や出産、育児について周囲に相談できない環境が影響しているとされる。

 鈴木会長は「児童虐待を予防するには妊娠早期からサポートし、行政や医療機関につなげていくことが大事」と説明。その上で「相談者に寄り添いながら必要な支援を考えていきたい。一人で悩まず、まずは相談してほしい」と呼び掛けている。

 ぐんま妊娠SOSの相談は電話窓口(電話0276-37-5660)か、ホームページ(https://gunma-ninshin-sos.com)へ。

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