25日未明の局地的大雨 災害警戒情報や土砂崩れ… 県内に爪痕
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土砂が大量に流出した県道沼田大間々線=25日午前10時ごろ、桐生市黒保根町下田沢

 群馬県内は25日未明、局地的に大雨に見舞われた。群馬県と前橋地方気象台は富岡、安中の2市に対し、避難が必要な警戒レベル4に相当する「土砂災害警戒情報」を一時発令した。両市や桐生市などでは土砂崩れや浸水被害、倒木が相次いだ。上信越道は上下線が4時間40分にわたって通行止めとなった。

◎倒木で停電、高速通行止めも
 気象庁によると、富岡、安中両市などでは観測地点がないため実際の降水量は把握できていない。ただ、担当者は「レーダーなどから県内各地で、局地的に非常に激しい雨に見舞われたようだ」と説明している。

 県によると、富岡市妙義町北山の25日午前9時までの累計雨量は148ミリだった。

 安中市松井田町新井では民家の裏山が崩れ、押し寄せた土砂で車庫と物置が損壊した。けが人はいなかったが、3世帯計5人が避難した。民家の近くに住む男性(64)は「雨の降り方が異常で、気になって深夜に目が覚めた。(土砂が崩れた時は)『ドドーン』と大きな音が聞こえた」と話した。

 市危機管理課によると、市内では道路のり面が崩れる被害が複数発生し、磯部地区の旅館1棟が床上浸水し、民家2棟で床下浸水の被害が出た。茂木英子市長は同日午前に被災現場を視察した。

 県河川課によると、富岡市を流れる高田川は同市妙義町下高田にある観測所で水位が基準を超えたため、同日午前3時に「氾濫危険情報」を出して警戒を呼び掛けた。川の近くに住む男性(65)は「雨音がゴーゴーとうるさいほどだった」と振り返った。

 市内では民家1棟で床下浸水の被害があったほか、道路脇の斜面が崩れたり、妙義中の校庭の一部に水路からあふれた水が流入したりした。

 桐生市の県道沼田大間々線では、山の斜面が高さ約50メートル、幅約20メートルに渡って崩落し、約9キロにわたり通行止めとなった。復旧は早くても31日になる見込み。この影響で、同市は県道付近のキャンプ場「花見ケ原森林公園」を同日まで臨時休園すると発表した。片品村では倒木の影響で、約400軒が停電した。

 NEXCO東日本によると、25日午前2時20分から同7時までの4時間40分、上信越上り線は道佐久インターチェンジ(IC)-下仁田IC、下り線は下仁田IC―碓井軽井沢ICで通行止めとなった。

◎ゲリラ豪雨予想 1割増の141回に…ウェザーニューズ
 民間気象会社のウェザーニューズ(千葉市)は25日、群馬県内で7~9月に突発的で局地的に激しい雨をもたらす「ゲリラ豪雨」が過去5年の平均より約1割多い141回発生するとの予想を発表した。群馬を含む東日本での発生は8月中旬がピークと見込んでいる。

 同社によると、ゲリラ豪雨は太平洋高気圧が弱まって湿った空気が入り込んだり、上空の寒気が通過したりする場合などに発生しやすい。群馬県での発生回数は過去5年の平均回数(132回)と比べて多くなりそうだという。

 ゲリラ豪雨の発生しやすい8月上旬~中旬がイベントやお盆の時期と重なることから、同社は外出時の天候の急変に注意するよう呼び掛けている。8月下旬以降は次第にゲリラ豪雨も減少するとしている。

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