総社の魅力を掘り起こす 国の登録文化財「旧本間酒造」で展覧会
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地元住民が見守る中で行われた切り株の掘り起こしイベント=7月27日、旧本間酒造

 大正期に建築された前橋市総社町総社の国登録有形文化財「旧本間酒造」を舞台にした初の展覧会「ソウウレシ」が9月に開かれる。アートを通じて造り酒屋や地域の記憶を掘り起こそうと、同市の現代美術作家、八木隆行さん(48)が企画。前橋にゆかりのある作家を中心に10人が参加、さまざまな手法で総社地区の魅力の発信を試みる。

◎地域の歴史を作品に

 八木さんは市中心商店街の弁天通りでギャラリー「ya-gins(ヤーギンズ)」を運営するなど街中での活動が多い。今回は歴史遺産の多い総社地区と旧本間酒造の建物に興味を引かれ、「リサーチして作品として展開すれば魅力を打ち出せるのではないか」と発案。市の市民提案型事業に採択された。

 展覧会の題名は旧本間酒造の代表銘柄「惣嬉そううれし」から取った。絵画や立体、写真、インスタレーションなど多彩な作品を紹介する。八木さんは、昔は建物裏手の用水路で子どもたちが泳いでいたという住民の記憶から発想し、井戸水を使ったプールの作品を設置するという。

 7月下旬には、参加作家の小田久美子さん(34)が「本間酒造のルーツ(根)を探る」と称し、敷地内に残る梅の切り株の根を掘り起こす事前イベントを開催。会期中は木の根や活動の記録を展示する予定だ。

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