「事実見直す努力続ける」 日航社長 再検証求める遺族に回答
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元米運輸安全委員長の言葉が刻まされた石碑を見つめるスーザンさん(右)と小田さん

 日航機墜落事故から12日で34年を迎えた。事故現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」の慰霊登山には、事故原因の再検証を求め続けている遺族らの姿もあった。日本人パートナーを亡くした英国人遺族のスーザン・ベイリー・湯川さん(61)=英ケント州=や、子どもや親族計5人が犠牲になった小田周二さん(82)=横浜市=だ。

◎『空のタイタニック』 再検証で「疑念 払拭できる」
 途中のスゲノ沢で、スーザンさんは日航の赤坂祐二社長と事故の原因究明を巡って意見を交わした。スーザンさんは「タイタニック号は沈没原因の判明に45年かかった。JAL123は『空のタイタニック』だ。相模湾に沈んでいる機体を引き揚げれば多くの疑念を払拭ふっしょくできる」として再検証を求めた。

 赤坂社長は海底からの機体引き揚げについて、「相模湾はとても深い」として困難であるとの認識を示した上で、「今すぐにとは言えないが、私たちは事実を見直す努力を続ける」と述べた。

 事故原因の再検証を巡っては、小田さんが今年4月に国の運輸安全委員会に事故調査資料の情報公開請求を行ったが、認められなかった経緯がある。小田さんは「本来ならば公開すべき情報だ」と述べ、今後も情報公開などを求める考えを強調した。

◎「二度と事故 起こさせない」…山本知事
 山本一太知事は12日、就任後初めての慰霊登山に臨んだ。上野村の黒沢八郎村長から説明を受けながら、墓標が並ぶスゲノ沢を訪れたり、「昇魂之碑」で献花したりした。

 報道陣の取材に、山本知事は「登山道は急な所もあったが、関係者の努力もあって整備されているという印象。520人が亡くなった事故の大きさを再認識した」と述べた。

 8月10日に1年を迎えた県防災ヘリ「はるな」の墜落事故にも触れ、「航空機事故を二度と起こさないよう、努力しなければならない」と力を込めた。

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