日航機事故34年 「ひいじいじ、初めまして」 新しい命に語り継ぐ
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初めて親子3世代で慰霊登山した若本さん家族。(右から)崚さんに抱かれて手を振る詩葉ちゃんと愛河さん。登山道が優しい笑顔に包まれた

 日航機墜落事故から34年を迎えた12日、遺族は最愛の家族の面影を追い、事故現場となった上野村の「御巣鷹の尾根」を目指した。高齢となり自らの慰霊登山を断念して麓で親族を見送る人や、家族に支えられながら衰えた脚で一歩ずつ登る人、赤ちゃんをおぶって登る人の姿も。墓標の前には、悲惨な事故の記憶を風化させずに次世代へと伝えていく使命感や思いがあふれた。

 「しよん、ひいじいじだよ。初めましてだね」。祖父の昭司さん=当時(50)=を亡くした団体職員、若本崚さん(27)=横浜市=は長女、詩葉しよんちゃん(1)が昨年8月に生まれ、すくすくと成長していることを報告した。妻の愛河さん(26)、母の千穂さん(54)と家族4人で初めて尾根を訪れた。父親として歩んでいく崚さん。千穂さんから事故を伝えてもらってきたように、今度は自らが詩葉ちゃんに事故のことを伝えたいと考えている。

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