大気の不安定続く 豪雨で土砂崩れ 落雷 東吾妻で路肩崩落
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民家の一部を損壊した土砂崩れ=20日、中之条町

 群馬県内は19日夜~20日未明、暖かく湿った空気が入って大気が不安定になり激しい雨が降り、中之条町や東吾妻町で土砂崩れが発生した。同日午後には各地で強い雨が降り、高崎市で落雷が原因とみられる停電が発生、信号機が滅灯し110番が相次いだ。21日以降も大気が不安定な状態が続き、局地的な豪雨の恐れもあるため、前橋地方気象台は災害への警戒を呼び掛けている。

 20日午前0時すぎまでの3時間降水量は、中之条で77.0ミリ、片品で71.0ミリをそれぞれ観測した。

 東吾妻町原町では19日深夜、町道の路肩付近が長さ15メートル、幅8メートルにわたって崩落し、カーブミラーが倒れた。崩れた土砂で民家のブロック塀の一部や物置が損壊。けが人はなかった。

 近くに住む女性(49)は「寝ていたが『ズシャー』という雷とは違った大きな音で目が覚めた。カーブミラーも倒れていて驚いた」と話していた。

 同町は20日午前0時に災害対策本部を設置。町道を通行止めにして路面の土砂を撤去した。

 中之条町折田の国道353号の折田トンネル近くでは、長さ5メートルにわたって土砂が道路に流入し、土木事務所などが撤去に当たった。同町伊勢町でも民家裏の斜面が崩れ、土砂が下屋の一部を覆った。けが人はいなかったが、周辺住民が親類宅などへ一時避難したという。

 大雨の影響で、19日夜にJR上越線は沼田―土樽間、吾妻線は渋川―大前間でそれぞれ運転を見合わせ、運休や遅れが生じた。20日の始発からは通常通り運転を再開した。

 20日午前10時ごろ、東吾妻町内で倒木により電線が切れて約500戸が停電した。午後には県内各地で雷雨があり、高崎市菅谷町や棟高町などで同3時すぎに約2600戸が停電。周辺の複数の信号機が滅灯し、110番通報が相次いだ。JR上越線は午後1時半ごろから4時間近く、水上―越後中里間の上下線で一時運転を見合わせた。

 県警交通規制課は信号機の滅灯時について、警察官が未到着で交通整理されていない状況では「左右の安全を確認し、歩行者に配慮して運転してほしい」としている。

 気象台は21日も大気が不安定となり、夕方から多いところで1時間30ミリの激しい雨が降ると予想。25日まで各地で雨が降りやすく、一時的に雨脚が強まる恐れもある。19、20の両日の雨で地盤が緩んでいるとし、「少量の雨でも土砂災害が発生しやすいため注意してほしい」と呼び掛けている。

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