台風で断水続く千葉・大網白里に飲料水4000リットル 中之条町
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トラックに飲料水を積み込む職員ら
改札前に設けられた運転見合わせの案内板を見る駅利用者=午前8時半ごろ、JR高崎駅
台風15号の影響で、2時間遅れで登校する児童=9日午前10時ごろ、前橋市内

 台風15号の被災地を支援しようと、群馬県中之条町は9日、姉妹都市である千葉県大網白里市に飲料水約4000リットルを送ることを決めた。町職員らが同日夜、イサマムラと旧中之条西中で、備蓄してある災害時用やイベント用の飲料水をトラックに積み込んだ。

 送られるのは2リットルのペットボトル720本と、500ミリリットルのペットボトル1200本。加えて約2トンの飲料水を積んだ給水車も現地へ向かう。10日の早朝に町を出発し、同市役所へ運ぶ予定。

 町の担当者によると、大網白里市では台風15号の影響で浄水場が停電し、断水が続いているという。

◎電車運休、休校、停電… 台風15号 県民生活に混乱
 台風15号が関東地方に上陸した9日、群馬県内は鉄道の運休や遅延が相次ぎ、JR高崎駅などは運転再開を待つ通勤客らで混雑した。一部の私鉄はタクシーで代行輸送を実施。市町村が設けた自主避難所に計99人が身を寄せ、小中学校など計約470校が休校や登校時間を遅らせた。強風による倒木で藤岡市などの計約800戸で一時、停電が発生。人的被害や大規模な土砂災害などはなかったものの、県民生活は混乱した。

 県によると、8~9日に17市町村で計90カ所の自主避難所が開設され、高齢者らが一夜を過ごした。降り始めからの総雨量は藤岡、富岡両市周辺で130~148ミリを観測した。

 県内の公立小中学校は上野、神流両町村の計4校が休校。前橋、高崎、桐生など28市町村の計416校が登校時間を遅らせた。幼稚園などは計21園、高校は計30校が始業を遅らせた。

 JR東日本高崎支社は9日、高崎線と両毛線で始発から午前9時まで特急5本を含む上下線計49本を運休(区間運休含む)し、通勤通学の乗客ら計約11万人に影響が出た。上越・北陸新幹線は上野―熊谷間で速度を落として運転したため、最大9分の遅れが出た。

 JRは前日の8日に計画運休(始発~午前8時)を発表。高崎駅では9日午前5時50分、高崎線が計画よりもさらに長く運転見合わせとなる見通しを改札付近の案内板やアナウンスなどで周知した。

 東京・新宿へ観劇に向かう予定だった高崎市の50代女性は「計画運休は知らなかった。始発に乗る予定だったが、新幹線を利用する余裕はないから運転再開を待つしかない」と肩を落とした。埼玉県本庄市に出勤中の60代男性は「新幹線で本庄早稲田駅まで行って、そこからタクシーを使わないと」と急ぎ足だった。

 上信電鉄は8日午後9時半以降の下り3本と、9日始発から午前6時までの上り2本の南蛇井―下仁田間を区間運休とし、タクシーで代行輸送。東武鉄道も9日始発~午前9時5分ごろに全線で一時運転を見合わせるなどした。

 東京電力パワーグリッド群馬総支社によると、同日朝、藤岡市や神流町の計約600戸で停電が発生。倒木で電線が切れたためとみられる。みなかみ町でも倒れた木が電線に接触し、約200戸が一時停電した。

 激しい雨により、県立近代美術館(高崎市)の3階機械室、県立自然史博物館(富岡市)の1階常設展示室と2階通路でそれぞれ雨漏りが発生。県文化振興課によると、展示品や収蔵品に被害はなかった。両館ともこの日は休館日だった。

◎前橋と館林で35.4度 22日ぶり猛暑日…台風一過の9日
 台風一過となった9日、県内は台風15号がもたらした暖かい空気の影響で気温が上昇し、最高気温は前橋と館林で35.4度を観測するなど計4地点で35度以上の猛暑日となった。県内の猛暑日は22日ぶり。

 前橋地方気象台によると、他に猛暑日となったのは高崎上里見35.2度、伊勢崎35.0度。前橋では10日も36度まで上がり、暑さが続く見込みだ。

 各消防本部によると、同日午後5時までに2人が熱中症の疑いで救急搬送された。午後2時半ごろ、桐生市広沢町の女性(76)が屋内で体調不良を訴えて搬送され、病院で中等症と診断された。

 県保健予防課は「小まめな水分補給と体調管理を徹底してほしい」と残暑への注意を呼び掛けている。

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