台風で帰国足止め ニカラグア野球U-18選手団 甘楽町が受け入れ
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甘楽町への滞在が決まったニカラグアの選手団=10日午後、甘楽ふるさと館
成田空港で一夜を過ごした選手たち

 台風15号の影響で、韓国で開かれた野球の18歳以下によるU-18ワールドカップに出場したニカラグアの選手団27人が成田空港で足止めを食い、12日の出国までの間、東京五輪・パラリンピックでホストタウンを務める群馬県甘楽町が急きょ受け入れることを決めた。異国の空港で不安な一夜を明かし、10日午後に町に到着した選手団は「お礼の言葉もない」と感謝している。

◎五輪の縁に選手団感謝 町内で練習や野球交流も
 選手団長で、現地自治体の市長、エベル・ロペスさん(42)によると、9日に韓国を発ち、成田空港からメキシコを経由して帰国するはずだったが、台風15号で成田発の便が欠航。一時は最大1万7000人がとどまったとされる空港で、荷物を枕に一夜を過ごした。

 12日発の便を確保したものの、千葉県周辺の停電なども影響し、大人数を受け入れ可能な宿泊先が見つからなかった。一行は大使館に相談。連絡を受けた町は9日夜に協議し、「困ったときはお互いさま」(茂原荘一町長)と受け入れを決めた。

 町のバスは10日午前5時に迎えに出発。選手たちを乗せ、午後3時すぎに宿泊先の甘楽ふるさと館に到着した。当初は疲れ切った表情だったが、通訳するNPO法人自然塾寺子屋(矢島亮一理事長)のメンバーや町職員らに温かく迎え入れられると笑顔に。休憩後は近くの球場で練習するタフさも見せた。

 選手団はニカラグアの各県代表に当たる学生20人と大人7人。関係する費用は町が負担する。中には来年から米大リーグでプレーすることが決まっている選手もいるといい、11日は群馬ダイヤモンドペガサスを訪ねたり、甘楽中の生徒と交流したりする予定。

 エベルさんは「神様が導いたご縁としか思えない。甘楽はとても美しい場所。せっかくなので交流を深め、素晴らしさを満喫したい」と話した。

 政府は6月、町をニカラグアのホストタウンと認定したと発表。両者は8月、選手受け入れや交流に関する覚書を結んだ。町は町内で活動する自然塾寺子屋が、国際協力機構(JICA)を通じて同国の研修生らを受け入れているなどの縁から、ホストタウンとしての活動を決めた。

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