山本知事がワクチン接種を国に要望 豚コレラ対策で運搬車消毒も
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豚コレラ対策について会見する山本知事

 感染が拡大するとんコレラ対策として、山本一太群馬県知事は18日、国に対して、流通対策を講じた上で、全国一律での豚へのワクチン接種を要望することを表明した。山本知事は「感染リスクが危機的に高まった状況や、現場の切迫した要望を聞いたことなどから接種が必要と判断した」と理由を説明した。隣県からのウイルス流入を防ぐため、県として新たに埼玉、長野両県境に消毒ポイントを設けることも明らかにした。

◎隣県と連携も、ワクチン接種の実現は不透明
 山本知事が早期に農林水産省を訪ねて要望する。ワクチン接種に際しては「流通経路を確保しないと養豚業が成り立たない」と指摘し、国に対しては、非感染県も含めた全国一律の接種を求める。ただ、国の豚コレラに関する防疫指針は、「予防的なワクチンの接種は行わない」としており、要望が実現するかは不透明な状況だ。

 ワクチン接種に向け、養豚が盛んな茨城、栃木両県など関東の近県との連携を模索する意向も示した。

 県内に入る家畜や飼料の運搬車両などを対象にした消毒ポイントは、埼玉、長野両県境に計3~4カ所設置する予定。タイヤ回りに薬剤を噴霧して人力で消毒する計画で、現在、水や駐車場の確保などを考慮して設置場所を選定している。県は運搬業者などに対し、消毒ポイントを通過するよう依頼する。費用には県の予備費を充てる。

 17日に山本知事に対してワクチン接種を要望したJA前橋市養豚部会長の上野実さんは「養豚農家の思いを酌んで表明してもらえたことは大きな一歩」と評価。「ただ、我々は一刻も早くという思いでいる」と述べ、県の要望が早期に国レベルで実現することを期待した。

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