事故 繰り返さない 中之条の県防災ヘリ墜落現場 知事が慰霊登山
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黙とうする(右から)田村富司さんと山本知事

 昨年8月に発生した群馬県防災ヘリコプター「はるな」の墜落事故で、山本一太知事は28日、就任後初めて中之条町山中のヘリ墜落現場を訪れた。亡くなった搭乗員9人の冥福を祈り、「事故を二度と繰り返してはならない。航空防災体制の整備を進めていきたい」と決意を述べた。

◎知事「ご遺族の気持ち 最大限に」
 県と吾妻広域消防本部の職員ら約20人に加え、事故で亡くなった同消防本部の田村研さん=当時(47)=の父、富司さん(78)と研さんの兄(54)も現場を訪れた。

 長野県側の登山口を出発し、足元の不安定な岩場や急峻きゅうしゅんな斜面が続く険しい山道約6キロを約2時間かけて登った。墜落現場には仮設の慰霊碑と献花台が設けられ、全員で黙とうし、花を手向けて静かに手を合わせた。

 現場では同消防本部の職員が事故当時の状況などを説明した。「機体は頭からまっすぐに山の斜面に突っ込んできたようだ」「隊員たちは機体の中で折り重なるような状態だった」などと当時の悲惨な状況を聞き、山本知事や富司さんらは硬い表情で現場周辺を見つめていた。

 今回の慰霊登山は、遺族が要望する登山道整備や慰霊碑建立のための視察も兼ねた。現状の登山道について、山本知事は「平たんな道でも岩が多く、足を滑らせると危険な箇所もある。慰霊に訪れるには大変な場所」と指摘。今後については「ご遺族の気持ちを最大限生かす形で進めていきたい」と話した。

 遺族会の会長を務める富司さんは「県が調査を進めてくれているが、まずは道ができなければ。遺族の思いをくんでもらった上で、慰霊碑建立と併せて整備を進めてほしい」と要望した。

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