野生イノシシ 豚コレラに感染か 藤岡市内で捕獲 近く結果判明
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 群馬県は3日、藤岡市高山で捕獲した野生イノシシの抗体検査を行ったところ、とんコレラの陽性の反応が出たと発表した。より詳細な遺伝子検査を進めており、近く結果が判明する。感染が確認されれば県内初。同市と県境を接する埼玉県秩父市では9月末、野生イノシシへの感染が確認されていた。

◎感染確認の場合は周囲10キロが「監視対象農場」に
 発表によると、このイノシシは9月28日に捕獲したメスの成獣。県の遺伝子検査で陽性となった場合、国がさらに検査し、最終的に感染が確認された場合、半径10キロ圏内の養豚場は「監視対象農場」となり、県が立ち入り検査や豚の異常を確認する。今回の捕獲地点から半径10キロ圏内には、12の養豚場がある。

 県は今後、全県の養豚場に衛生管理の徹底を呼び掛けるほか、野生イノシシなどの進入防止を指導する。

 豚コレラは豚やイノシシに感染する家畜伝染病で、発熱や食欲減退などの症状が現れる。致死率が高いのが特徴で、人にはうつらず、感染した豚の肉を食べても影響はない。国内では岐阜市内の養豚場で昨年9月、26年ぶりに発生が確認された。野生イノシシはこれまでに全国9県で感染が確認されている。

◎高崎市が独自に2カ所の消毒ポイント
 豚コレラの感染拡大を受け、高崎市の富岡賢治市長は3日、県境付近の同市新町と同市倉渕町の計2カ所に畜産関係車両の消毒ポイントを設置する方針を明らかにした。市内のJAや大学に協力を呼び掛けて人員を確保し、10日をめどに消毒を開始する予定。

 消毒ポイントはこれまでに、県が太田、藤岡、安中の3カ所、前橋市が市内に3カ所をそれぞれ設置。中之条町なども設置を検討しているという。

 山本一太知事は3日の会見で、9月24日以降に設置した計3カ所の消毒ポイントで今月2日までに計362台の畜産関係車両の消毒を実施したと説明。県内の飼料業者が所有する飼料運搬車両に限れば、約9割をカバーできているとした。

◎県に対策要望 JA群馬中央会
 JA群馬中央会・各連合会の大沢憲一会長は3日、県庁で山本一太知事と面会した。感染が拡大している豚コレラについて、ワクチン接種地域の豚肉に関する消費者への正しい情報提供や、豚肉価格が下落した際の対策を要請した。

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