盲導犬の役割知って 普及団体、歩行体験会でPR
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盲導犬と一緒に歩く県立盲学校高等部の生徒(左)

 視覚障害者の生活向上を後押ししようと、日本盲導犬協会(東京都)は盲導犬の歩行体験や説明会を通じて普及に取り組んでいる。盲導犬の良さが視覚障害者に十分に伝わっていない面があるとし、一歩踏み出す勇気を与えようと動き始めている。

 「スロー」「ストレートゴー」―。群馬県立盲学校高等部専攻科1年の植松三沙貴さん(18)は、盲導犬「ケーラ」のグリップを左手に握り、指示を伝えながら前橋市の同校周辺を歩いた。目的地にたどり着くと、頭をなでて「グッド」と声を掛けた。

 先月開かれた盲導犬の歩行体験会。同協会の神奈川訓練センター(横浜市)が3頭の盲導犬を連れ、生徒や教員を対象に行った。植松さんは盲導犬と一緒に歩くのは初めてで、「左足にケーラの体が触れているので安心できた。真っすぐに歩けた」と振り返った。

 厚生労働省の調査によると、盲導犬や聴導犬を含む9月現在の補助犬の実働頭数は全国で1089頭で、本県は9頭。近県は長野23頭、福島19頭、茨城18頭、栃木13頭などで、受け入れが遅れているという。

 協会の担当者は盲導犬受け入れまでの流れや、一緒に生活する際に気を付けることについて丁寧に説明、外出時に安心感を得られるメリットを強調した。県内の盲導犬利用者は生活の様子を紹介、「アパートでも一緒に暮らせるのか」などの質問も出た。

 同協会ユーザーサポート部の根本学さん(44)は「正確な情報を伝え、自分にも持てるかなと思っている人に一歩を踏み出してもらいたい」とする。

 視覚障害者の関連団体に体験歩行への参加を呼び掛けている。問い合わせは同センター(電話045・590・1595)へ。

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