台風19号 死者73人に 決壊52河川 被害全容見通せず
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富岡市内匠の土砂崩れ現場を調べる国交省のTEC―FORCEのメンバーら=15日午前8時55分ごろ

 台風19号の大雨により、東日本の広い範囲で甚大な被害が出ている。共同通信の15日の集計で、死者は本県の4人を含め12都県の73人に上った。行方不明者は13人とみられる。県内では住宅の床上浸水は10市町村の230棟、床下浸水は16市町村の220棟以上。断水や道路の通行止めも一部で続いている。全国で決壊した堤防は7県の52河川73カ所に上り、捜索や復旧作業を急いでいるが、被害の全容はなお見通せない状況だ。

 県の集計で、石田川が氾濫した太田市では、床上浸水が91棟、床下浸水が71棟。高崎市内でも床上68棟、床下83棟の被害が確認された。断水は安中や甘楽など6市町村55世帯で続いた。15日午後3時現在、富岡市と上野村、嬬恋村の避難所に計18世帯46人が避難している。

 各地の道路は土砂流出や路肩の崩壊が相次ぎ、復旧に時間がかかる状況。県管理の道路は、緊急輸送道路の11カ所を含む計33カ所で通行が規制されている。路面や護岸、斜面が崩れるなどの被害は計81カ所。

 農作物や農業用施設にも広範囲で被害が発生。沼田市内の果樹園で約3割のリンゴが落ちる被害が確認されたほか、伊勢崎市や玉村町内では生育中のホウレンソウやブロッコリー、ネギなどの畑が冠水した。

 連休明けの学校運営にも影響が出た。道路の寸断やJR吾妻線が運休した影響で、嬬恋村内の小中学校や高校の計4校が休校し、再開は未定という。上野村の小中学校計2校が断水で給食を提供できず、午後から授業を取りやめた。

 山本一太知事は15日、土砂崩れで3人が亡くなるなどした富岡市内匠の被災現場を視察。国土交通省・緊急災害対策派遣隊(TEC―FORCE)も現地調査に入った。

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