《台風19号》政府が「特定非常災害」指定 週末も雨に警戒を
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(上)湖底があらわになった照月湖(17日午後)、(下)水をたたえた状態(2009年撮影)=長野原町北軽井沢

 政府は17日、甚大な被害を出した台風19号を「特定非常災害」に指定する方針を決めた。被災により、さまざまな行政手続きができなくなった人を特例措置で救済する。群馬県内では同日までに、住宅の浸水被害が床上床下を合わせ600棟以上で確認された。断水も一時1500世帯を超えた。県は河川や道路などの被害額が、現時点で200億円規模と推計している。

◎堤体決壊し湖底あらわに…長野原・照月湖
 特定非常災害の指定は、阪神大震災や東日本大震災などに続き6例目。特例措置の内容は今後決めるが、運転免許証の有効期間延長や、破産手続きの一時留保などが想定される。

 同日午前9時時点の県の集計では、県内の住宅被害のうち床上浸水は296棟、床下浸水は313棟で、計609棟に上っている。太田市が床上122棟、床下97棟と最も多く、高崎市(床上75棟、床下94棟)、大泉町(床上57棟、床下33棟)と続いた。

 下仁田町では16日夜以降、浄水場からの水の供給が止まり、約1500世帯で断水した。町によると、取水施設から十分に水が取れなかった上、土砂の混ざった水のろ過に時間がかかったことが原因。17日夕には全面復旧した。

 下仁田厚生病院(同町下仁田)でも一時断水した。受水槽の水で対応し、手術などに影響はなかった。町は断水時、町内3カ所に給水車を配置した。

 被災者支援として県は17日、前橋、高崎、渋川、藤岡の4市にある県営住宅の14戸について、無料での提供を始めた。入居には罹災りさい証明書が必要で入居期間は6カ月以内。市町村役場で相談を受け付けている。

 長野原町北軽井沢の人造湖「照月湖」では堤が決壊して水が抜け、湖底があらわになった。かつてはスケートや釣りが楽しめ、住民の憩いの場だった。現在は出版社の宝島社(東京)が所有している。

◎まとまった雨 土砂災害に警戒 18日からの群馬県内
 前橋地方気象台によると、群馬県内は18、19の両日に雨が降る可能性が高い。南部と北部はともに24時間降水量が多いところで18日午後6時までに30ミリ、19日午後6時までに50~100ミリと見込む。

 台風19号の大雨で土壌が水を含んで緩んでいる恐れがあることから、気象台は土砂災害や浸水被害への注意を呼び掛けている。

 気圧の谷の影響で18日は昼前から雨が降りやすい。19日はまとまった雨が降る恐れもある。気象台は「まとまった降水の場合は大雨警報、土の中の水分が増えれば土砂災害警戒情報などを発表することもある。最新の気象情報を確認してほしい」としている。

 【お知らせ】照月湖の上の写真にアプリ「上毛新聞AR」をインストールしたスマホやタブレットをかざすと動画を見ることができます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事