《台風19号》家財道具や建材運びに汗 復旧へ学生らボランティア
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浸水した家財道具を片付ける学生ボランティア=20日午前10時40分ごろ、高崎市阿久津町

 台風19号で土砂崩れや浸水があった群馬県内各地で20日、大学生らのボランティアが家財の運び出しや建材の片付けに汗を流した。19日は雨の影響でボランティアの受け入れを取りやめた地域もあり、参加者たちは一日も早い復旧へ向けて忙しく動き回った。

 170棟以上の住宅で浸水被害があった高崎市では、高崎経済大の学生と職員の計28人が同市吉井町と同市阿久津町の2カ所に分かれ、家財道具の撤去などに当たった。庭先に水がたまり、複数の物置が浸水したという阿久津町の女性(61)宅では、衣服の詰まった段ボールや古い農機具、鉢植えなどを一つずつ運び出して分別していた。

 一時、体調を崩していたという女性は1人暮らしで、「何から手を付けたらいいのか分からなかった。十分に動けない体なので大変ありがたい」と感謝していた。同大4年の佐竹悠希さん(23)は「いつ被害に遭うか分からない。地元の力に少しでもなれたら」と話していた。

 嬬恋村では、同村社会福祉協議会が開設した災害ボランティアセンターを通じて村民約15人が集まった。家屋の損壊や土砂流入などの被害があった大笹地区や鹿沢地区に入り、土砂の撤去作業などに取り組んだ。

 参加した土屋茂次さん(69)は「被害の全容がつかめない中、ようやくボランティアが立ち上がった。少しでも早く復興できるように力を貸したい」と話していた。同協議会では、村民限定でボランティアを募集している。

 太田市では、床上浸水などの被害が多かった沢野地区の行政センターに災害ボランティアセンターが設けられ、ボランティア70人が家財を運び出すなどした。

 ボランティアの手を借りて、祖父母が使っていたたんすなどを運び出してもらった男性(71)は「重い物を持てないので助かったが、大切な思い出の品で残念」と肩を落としていた。同センターは21日もボランティアを募集するという。

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