年内に緊急迂回路を整備 台風19号で崩落の国道144号鳴岩橋
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 群馬県嬬恋村での台風19号被害について、国土交通省関東地方整備局などは13日、同村内で「嬬恋村(吾妻川・国道144号)復旧連絡調整会議」を初めて開いた。崩落した国道144号鳴岩橋の緊急迂回うかい路を年内に整備するほか、来年6月ごろまでに流域の二次災害予防のための工事を完成させる見通しが示された。会議は今後も不定期で開く。

 国によると、鳴岩橋には仮設の橋を架ける予定もあるが、その前に盛り土による緊急迂回路を整備する。盛り土の下に管を通して川の水を流す。緊急迂回路により、県が進める国道144号の復旧作業の迅速化にもつながるという。

 吾妻川流域の二次災害を防ぐ工事は、鳴岩橋上流の河川敷にコンクリートブロックを設置し不安定な土砂をせき止める。支流の湯尻川では流木を止めるためのワイヤネットを設置。ともに川が増水しやすくなる前の6月ごろまでの完成を目指す。事業費は約8億円。

 会議冒頭で、同省関東地方整備局の伏見利行道路計画管理官は「地域の安心安全を確保するには関係者が協力して取り組む必要がある。引き続き早期の復旧に向けて努力していきたい」と述べた。

 緊急迂回路の整備や一連の安全対策は、長井川原地区(同村大笹)などの住民の利便性回復や安心につながる見込み。村は「村中心部まで倍近く時間がかかっていた周辺住民には、早期に迂回路ができる意味は大きい。二次災害の不安も軽減できる」と説明する。

 県中之条土木事務所によると、村を東西に走る国道144号は鳴岩橋より上流の6カ所で道路が崩落し、開通の見通しが立っていない。複数箇所で土砂流入や崩落があり通行止めとなっていた県道東御嬬恋線は、今週中にも片側交互通行できる見通しだという。

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