夕暮れから夜間 反射材で命守ろう 県警 靴店と協力しシール配布
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靴用の反射材シールを手渡す店員(右)=11月上旬、吉岡町

 夜間の歩行者が交通事故で犠牲になるケースが多発している。群馬県警によると、1月から今月10日までの歩行中の交通事故死者数は13人で、このうち12人は夜間の事故で反射材を身に着けていなかった。今月は夕暮れ時に歩行中の高齢者がはねられて死亡する事故が2件発生。県警は県内の靴店と協力して靴用の反射材シールを配布しており、日没が早まる冬に向け、積極的な活用を呼び掛けている。

◎8割所持も着用は57%…高齢者
 「靴に貼るだけで効果がある。ぜひ活用をお願いします」。吉岡町の靴店、シューマート前橋吉岡店の店員は今月上旬、靴を購入した高齢者に反射材を手渡した。受け取った高崎市金古町の根岸澄夫さん(68)は「毎晩30分ほど歩いている。ドライバーに気付いてもらうため、早速靴に貼りたい」と話した。

 県警交通企画課は10月、県内の靴店37店にシールとチラシ2000セットを配布した。シールは光を強く反射するシルバーと、装着が目立たない黒のタイプがある。一度貼れば手間なく外出できる点がメリットという。

 同課は今年の夜間歩行中の死亡事故の多さに危機感を募らせる。死亡した13人のうち9人が高齢者で、いずれも反射材を身に着けていなかった。今月7日と9日には桐生市内と安中市内で、県道を横断していた78歳女性と86歳女性が車にはねられ死亡。発生はともに夕暮れの午後5時台だった。

 県警が昨年春に高齢者約400人を対象に行ったアンケートによると、反射材を持っている人は80.1%。そのうち着用している人は57.8%にとどまった。

 日没が早い冬は事故が発生しやすい傾向があるという。同課は歩行者に対し、「無理な横断はせず、反射材を身に着けて」と強調。運転手には「夕方早めのライト点灯と、ライトの光を上向きにするハイビームの効果的な活用を」と呼び掛けている。

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