高齢化率高い高崎の倉渕、榛名、吉井 全国初、無料タクシー巡回
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 交通弱者を支援するため、群馬県高崎市は来年6月から高齢化率の高い倉渕、榛名、吉井の3地域で「おとしよりぐるりんタクシー」を運行する。乗り降り自由の5人乗りワゴン車が病院や大型スーパーなど各地域の拠点を巡る。市は運転免許証を返納した高齢者や障害者らの足を確保して外出の機会を増やし、介護予防にもつなげたい考え。

 JR高崎駅周辺のにぎわいを中心市街地に広げるために本年度導入した「お店ぐるりんタクシー」の地域版。市によると、移動支援策として予約不要の無料タクシーを巡回させるのは全国の自治体で初めて。来年度の当初予算案に事業費1億6000万円を盛り込む。

 倉渕地域は国道406号に沿って南は三ノ倉会館から北は東吾妻町に隣接する陣田地区までをカバー。榛名は南北の「本郷・高浜」と東西の「里見・室田」の2路線。吉井は上信電鉄吉井駅を中心に東西を巡る。

 車いす対応のワゴン車2台が30~40分間隔で運行。いずれのコースも1時間程度で、路線バスの停留所を経由することで地域外にも出やすくする。年中無休で午前10時~午後6時に運行。誰でも利用できる。運行は高崎地区タクシー協議会に委託する方針。

 車が分かりづらいというお店ぐるりんタクシーの利用者の声を受け、3地域ではスピーカーで音を流しながら走る予定。各支所にタクシーの現在地が分かる機器を置き、利用希望者から問い合わせがあれば、おおよその到着時間を知らせる体制を整える。

 コースは住民の意見を聞きながら調整していく。富岡賢治市長は「お年寄りの足の確保は地方自治体の最重要課題。うまくいけば、合併地域だけでなく全市に広げたい」としている。

 市によると、今月1日現在、高齢化率は倉渕地域が最も高く46.41%。続いて榛名が34.75%、吉井が32.63%となっている。

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