高崎芸術劇場 官製談合 菅田容疑者ら3人送検
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 群馬県の「高崎芸術劇場」の備品購入を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反などの容疑で逮捕された高崎財団副理事長、菅田明則容疑者(66)=安中市安中=ら3人は19日の送検時、硬い表情を崩さなかった。

 ほかに送検されたのは、高崎市課長で同劇場副館長の佐藤育男(50)=高崎市大八木町=と、阿久沢電機社長の阿久沢茂(68)=同市江木町=の両容疑者。

 佐藤容疑者は同日午後0時40分ごろ、高崎署を車で出た。灰色スエット姿で表情を変えず、少しうつむいた様子だった。

 菅田、阿久沢両容疑者は同日午後1時ごろ、前橋署から送検された。菅田容疑者は黄緑色ジャージー姿でややうつむき、目を伏せていた。阿久沢容疑者は顔を隠すようにかがみ込んでいた。

◎高崎市会見・一問一答

 ―今回の事件をどう受け止めるか
 大変驚いた。職員も高崎財団の役員も、高崎芸術劇場の創立に大変献身的に頑張っていたので信じられない気持ち。深くおわびする。コンプライアンス(法令順守)への取り組みが甘かったと反省している。市役所内に外部の弁護士をトップに置き、「コンプライアンス室」を設けたい。

―菅田容疑者はどのような人物なのか。
 劇場の企画を中心でやっていた。企画力と人脈がずばぬけている。市長選に出る9年半前に紹介してもらった。癖のある人だから、いろいろ評価があったが、私は買った。仕事ぶりは余人をもって代えられない。

 彼の存在が大きくなっていることは事実。劇場に有名人を呼ぶのに彼の人脈を使っている。週1回くらい会っていた。館長は財団の中で決めるが、事実上、私がお願いする。私にも任命責任と監督責任がある。

―菅田、阿久沢両容疑者は市長の政治活動にも関わっている。
 脇をきちっと固めていくべきだと思う。阿久沢さんはバランスの取れた人。会社の経営状況は良いはず。
 
―佐藤容疑者の仕事ぶりは。
 8年前くらいに私の秘書をやっていた。大変優秀で真面目な人。信じられない気持ち。

―予定価格を漏らしてはいけないのは当たり前ではないのか。
 基礎基本で知っていると思う。私は工事とか備品の購入は地元の会社を使えという方針は出している。どこの会社にしろとかは一切言わない。今回のムービングライトは東京にしかなく、いくらで買えるのか分からない。業者に見積もりさせる。その時に予算に収まらないと、もっと安くならないの、なんて会話をする。その時に役所はいくらまで出すと言っているの、という会話になると思う。公共事業の時に見積もり合わせをやる。芸術劇場は240億円と議会で決まり、びた一文増やさなかった。予算の範囲内でやるわけだから、担当者は苦労する。今回はどういう会話があったのか分からないが、法令について組織できちっとやっていないと反省した。

―劇場は館長と副館長がいない状況。
 速やかに実務ができるよう、人事含めて対処する。

―市長も含め、3容疑者全員が高崎高OBだ。
 関係ない。同窓生だからという理由で仕事することはまずないと思っている。

―談合防止の対策は。
 手続き的に瑕疵かしは一つもない。

―自身の処分は。
 考えざるを得ない。報酬カットは覚悟している。

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