高崎官製談合 会社に予定価格が書かれたメモ 設計価格から類推か
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 「高崎芸術劇場」の備品購入を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された群馬県高崎市江木町、阿久沢茂容疑者(68)が社長を務める阿久沢電機から予定価格が書かれたメモが見つかっていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。県警はいずれも同容疑で逮捕された高崎市課長で同劇場副館長の佐藤育男容疑者(50)=同市大八木町=から高崎財団副理事長の菅田明則容疑者(66)=安中市安中=へ、菅田容疑者から阿久沢容疑者へと、電話などの手段で予定価格が伝えられた可能性があるとみて捜査している。

 捜査関係者によると、同社が入札時に市に提出したとみられる資料の中に、市幹部らしか知り得ない予定価格が書かれたメモが入っていた。

 さらに、当時、予定価格を決める際の参考となる設計価格を把握できる都市集客施設整備室長だった佐藤容疑者が、長年の職務経験から設計価格が予定価格と同額になると知っていた可能性が高いことも判明。予定価格を知りうる立場ではなかったが、予定価格は設計価格と同額だった。

 3人の逮捕容疑は共謀して1月ごろ、同劇場の照明設備の備品購入を巡り、同社に落札させようとして予定価格5800万円(税抜き)を漏らし、5680万円で落札させて入札の公正を害した疑い。

 3人は大筋で容疑を認めているといい、菅田容疑者は「劇場を良くするため、海外製の特殊な照明設備を入れたかった」、「この製品を取り扱っている阿久沢電機が受注できるようにしたかった」という趣旨の供述をしているという。

 県警によると、備品は劇場に使用されるムービングライト32台。市内の電気工事関係の13業者による指名競争入札で市が発注した。

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