「五目並べ」 名人戦 玉村の中山八段 タイトル奪取王手
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中村名人を破り、タイトル奪取に王手とした中山八段(右)

 連珠(競技五目並べ)のタイトル戦、第55期名人戦五番勝負の第3局が26日、群馬県の高崎市中央公民館で開かれ、挑戦者の中山智晴八段(25)=玉村町南玉=が116手で中村茂名人(58)を破り、2勝1分けとした。第4局は12月23日に東京都練馬区の向山庭園で行われ、中山八段が勝利するとタイトル奪取となる。

◎予選は20年ぶり9戦全勝で通過

 連珠は縦横15本の線が引いてある盤に碁石を交互に打ち合い、先に同色の石を五つ並べた方が勝利する。盤に打ち尽くしても勝敗が決まらない場合は引き分けとなり、0.5勝と数える。名人は2.5勝で防衛、挑戦者は3勝でタイトルを獲得する。

 予選は9月中旬に静岡県のホテルで開かれた。前年の予選上位入賞者3人と、全国5地区の代表者7人の計10人による総当たり方式で、中山八段は20年ぶりとなる9戦全勝で本戦出場を決めた。群馬県出身者では初めてという。

 名人戦の第1、2両局は東京都内で行われ、1局目が引き分け、2局目は中山八段が勝った。

 第3局は岡部寛九段立ち会いの下、午前10時に中村名人の先手で開始。近年あまり見られない定石で試合が運ばれ、形勢互角のまま昼食休憩に入った。午後は途中まで中山八段が守る格好となったが80手を機に攻勢に転じ、最終的に「四三」をつくって勝利した。

 中山八段は「勝ててひと安心した。焦らず、平常心で第4局に臨みたい」と話した。一方の中村名人は「ずいぶん苦しい対局となった。今後、勝利以外の選択肢がないので気を引き締めたい」と振り返った。

 中山八段は中学3年の時、オンラインゲームの五目並べにはまり、約1年後に独学で連珠を始めた。2011年の名人戦の東日本地区予選で優勝し、最もレベルの高いA級入り。今年8月に台湾で開かれた世界選手権では7位に入賞した。15年に詰め連珠の本を自費出版するなど、普及活動にも努めている。

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