若者向けファッション 伊勢崎銘仙で帽子 展示即売会で魅力発信
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伊勢崎銘仙を手にする栗原さん(左)と製作した帽子をPRする今井さん

 伊勢崎銘仙の魅力を次世代に残そうと、銘仙を使った帽子(キャップ)の製作が進められている。発案者の栗原正峰さん(43)=群馬県伊勢崎市=と制作者の今井俊之さん(35)=埼玉県本庄市=は「若者向けファッションに応用することで、再び伊勢崎銘仙への関心を高めたい」と意気込む。初めての展示即売会が14、15の両日、高崎市のLABI1高崎で開かれる。

 高校教諭の栗原さんは書道家としても活躍。地元の伊勢崎市から「教育アンバサダー(大使)」に委嘱され、市内の小中学校で自身の体験に基づいた講演活動を続けている。

 今井さんはデザイナー兼帽子職人。2016年にブランド「W@nder Fabric(ワンダー・ファブリック)」を立ち上げ、本庄かすり(埼玉県本庄市)や遠州つむぎ(浜松市)といった着物からキャップを製作している。

 2人は共通の知人を通して知り合い、「伊勢崎銘仙をもう一度、世に出したい」との思いを抱いていた栗原さんが商品化を提案。今井さんも賛同し、素材集めから取り掛かった。

 伊勢崎銘仙は現在製造されていないが、伊勢崎市から紹介を受け、かつて銘仙を製造していた木島織物所(同市境萩原)に残されていた在庫から3反を仕入れることができた。このほか銘仙の古着を仕入れて手作業で解体や洗浄をした生地も素材に加え、それぞれの柄を生かすデザインに仕上げた。

 帽子の右脇には栗原さんが絹文化の伝承を願ってデザインした「繭」を刺しゅうしている。価格は1万2980円から。

 5人組のダンス&ボーカルグループ「Da―iCE(ダイス)」のパフォーマー和田颯さん(25)=同市出身=が2人の活動に共感。雑誌やラジオで伊勢崎銘仙の帽子製作を紹介するなど応援してくれているという。

 LABI1高崎での展示即売会は午前11時~午後5時。素材に限りがあるため、各柄5個ほどの数量限定で販売する。

 今井さんは「伊勢崎銘仙は鮮やかな柄が多く、現代のファッションでも通用する」と強調。栗原さんは「日常的に身に着ける帽子で、使いながら文化を残していってほしい」と期待している。

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