群馬で輝く名馬の血統 トウカイテイオーの子が吉岡で第二の人生
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赤城乗馬クラブで活躍するヤマニンバッスル(右)とゴールドショット。乗馬体験のほか、見学もできる

 日本中央競馬会(JRA)で一世を風靡ふうびした名馬、トウカイテイオーの子ども2頭が、乗馬用の馬として群馬県吉岡町の赤城乗馬クラブで活躍している。競走馬を引退し、乗馬で多くのファンと触れ合ったり、馬術の競技会に出場したり、歴史祭りの武者行列に加わったりと、第二の舞台で輝いている。関係者は「有名馬の血を受け継ぐ馬が県内にいることを知ってほしい。引退馬のその後の活動にも関心を持ってもらえるといい」と話している。

◎穏やかな性格 乗馬レッスンや地域の祭りに
 2頭はともに13歳のヤマニンバッスルとゴールドショット。トウカイテイオーの子どもたちを支援する団体「トウカイテイオー産駒の会」(東京都、早川智恵美代表)が乗馬としての道筋を付けるため、2017年12月にヤマニンバッスルを、18年5月にゴールドショットを同クラブに託した。

 早川さんや同クラブ代表の石井計人かずひとさんによると、中央競馬で4勝したヤマニンバッスルは穏やかな性格で、子どもや初心者のレッスンで人気。得意の障害飛越などを生かして競技会に出場し、活躍の場を広げている。11月に前橋市で行われた「総社秋元公歴史まつり」の武者行列に初参加し、堂々とした姿を見せた。

 ゴールドショットは地方競馬で9勝を挙げたものの、脚の故障で引退。一時は安楽死処分の可能性もあったというが、治療やリハビリを経て、10月に乗馬レッスンで活躍できるまでに回復した。石井さんは「乗り手の要求に応えてくれる頑張り屋」と目を細める。

 競走馬が乗馬に転向するには改めて調教が必要。気性が激しすぎると向かないが、2頭は「素直に言うことを聞くタイプで乗馬に合っていた」と早川さん。有名馬の子どもとあって、訪れた人たちを感激させるといい、「支え、見守ってきた皆が手放しで喜んでいる」とうれしそうに話す。

 競走馬のうち、優秀な成績を残し、引退後に種牡馬などとして活躍するのはごくわずか。第二の活動の場が見つからず、処分されるケースもあるという。早川さんは「若くて元気な馬は乗馬になれる。長く活動できる第二の道を探してやる必要がある」と強調。「2頭の存在を通して、華やかな競走馬の引退後にも関心を寄せてほしい」と話している。

 トウカイテイオーは1990年代に活躍。皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップなどを制覇。脚の骨折に苦しんだが克服し、年末恒例の有馬記念で復活勝利を果たした。

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