《ひと》自分だからこそに全力 県内初の女性救助隊員・山橲麻衣さん
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「女性隊員がもっと増えてほしい」と語る山橲麻衣さん

 今年4月から群馬県内初の女性救助隊員として活動する。火事や交通事故の現場へ駆け付け、7人の救助隊員の中で真っ先に要救護者と接する役割を担う。

 小学校時代、地元の前橋市富士見地区の少年野球チームでプレーした。しかし中学校では野球部に女子は入れず、ソフトボールに転向。大学まで続け、外野手としてインカレにも出場した実力者だ。

 「消防士になりたい」と思ったのは高校2年の頃。通学のために移り住んだ渋川市内の祖父母宅周辺で救急事案が発生し、消防隊員が駆け付けるのを間近で見た。憧れを抱くと同時に「女の人がいないな」と疑問を持った。調べると女性職員もいることが分かり、大学2年の時に公務員へ進路変更した。

 授業と部活、朝晩のアルバイトを掛け持ちする生活は苦しい時期もあったが、「この経験と部活で出会った仲間が今でも心の支え」と振り返る。

 大学卒業後、晴れて消防職員に採用され、17年4月から東消防署に勤務する。出産後間もない母親を手当てした際、同性の自分に安心して身を任せてもらえたことがうれしかった。重いものを動かすなど、男性優先の作業はチームワークで補える。「女性だからこそできることに全力を尽くしたい」と、日々現場に向き合う。

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