藤岡・鬼石にゲストハウス 人と文化をつなぐ場に
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地元の人に親しまれている岩本さん(左)

 芸術家の活動が盛んで自然が豊かな群馬県藤岡市鬼石地区に魅力を感じ、移り住んでいる岩本哲さん(33)は1月、同地区でゲストハウスを開業する。地元の住民らと協力して一軒家を改修、人が集まる拠点にした。「鬼石のことが大好き。ゲストハウスを通じて、この地区の魅力を発信したい」と意気込む。

 岩本さんは伊勢崎市境町出身。都内で就職した後、ワーキングホリデーでニュージーランドを訪れた際、さまざまな人と交流できるゲストハウスの素晴らしさに感動し、自分でも開きたいと思った。

 帰国後、東京・品川のゲストハウスでスタッフとして修業。東京と藤岡の両方を拠点に仕事をする男性に出会い、鬼石の魅力を聞かされた。下見に訪れて「ここだ」と直感、2016年に移住した。

 オレンジ色の屋根が特徴的な築40年以上の2階建て住宅を入手、今年5月に改築に取り掛かった。1階は畳から板張りに変え、外にはウッドデッキを作った。冷蔵庫やエアコン、表具などの大部分は地元の人が譲ってくれた。工事も業者に頼まず、住民や仲間たちと一緒に完成させた。

 開業に向け、平日はゴルフ場で働き、週末を中心に作業した。鬼石を拠点に活動する芸術家も手を貸してくれた。「人のつながりが強い鬼石じゃなかったら、ここまでできなかった」。地域を知れば知るほど、風土や人間関係の濃密さに引き付けられるという。

 ゲストハウスでは宿泊者の要望に応じて観光地や名物を案内し、地元のユニークな人も紹介するつもりだ。「外からの人と交流することで鬼石はもっと盛り上がる。人と文化がつながる場所にしたい」と話す。

 宿泊は週末限定で、1泊3500円から。

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