《写真特集》手を携え 一歩一歩 台風19号 県内被災地は今
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安中・霧積温泉の金湯館
嬬恋村・鹿沢
嬬恋村・国道144号
神流町・神ケ原
上野村・まほーばの森
南牧村・大塩沢
太田市・牛沢

 10月に群馬県に上陸した台風19号は多くの人から平穏な暮らしを奪った。100年に1度とされる大雨に見舞われ、甚大な被害を受けた地区もあった。被災地では住民が協力し、励まし合って復旧を進めてきた。「災害のない、希望に満ちた一年を」。願いを込めて新たな年を迎える。

【嬬恋村・鹿沢】
 台風直後、一時孤立した集落があった嬬恋村の鹿沢地区。スキー場の鹿沢スノーエリアはゲレンデの一部が崩落したが、元気な村の姿をアピールしようと復旧を急ぎ、11月下旬に県内トップを切って営業を始めた。今月24日にはゲレンデを元気に滑る子どもたちの姿が見られた。

【嬬恋村・国道144号】
 崩落で通行止めとなっていた嬬恋村の国道144号鳴岩橋で26日、緊急迂回路が開通、台風の大きな爪痕が残る村にとって復旧の第一歩となった。今も一部区間で運休中のJR吾妻線は2月の開通を予定。一刻も早く村を元の姿に戻そうと、懸命の作業が続いている。

【神流町・神ケ原】
 町道の崩落や土砂崩れの被害があった神流町。復旧に向け奮闘する町民を元気づけようと、餅つきで交流する「暮れすます会」が28日、同町神ケ原の田舎暮らし体験処「木古里きこり」で開かれ、約20人が参加した。

 子どもが「ヨイショー」と声を掛け、大人が勢いよくきねを振り下ろした。つきたての餅は町特産のアワバタダイズのきなこや大根おろしを付けて味わった。

【上野村・まほーばの森】
 上野村は道路の崩落や断水などの被害に見舞われた。宿泊体験施設「まほーばの森」(同村勝山)に向かう林道も利用できなかったが、27日に一部復旧し、車で直接入場できるようになった。竹製のかまくら内にこたつがあり、鍋料理を楽しめる。28日に金沢市から訪れた南陽太君(8)は「森の中で食事をしているみたい」と笑顔。家族で身を寄せ合い、満天の星を眺めた。

【南牧村・大塩沢】
 南牧村大塩沢の大久保地区にある19世帯は、道路が寸断され一時孤立状態となったが、現在は平穏な生活に戻った。住民は29日、道路清掃や神社の飾り付けをした。工藤重利区長は「神社は心のよりどころ。台風被害はあったが、年末にみんなで集まることができてよかった」と話した。

【太田市・牛沢】
 約270件の床上床下浸水が発生した太田市沢野地区。牛沢町の住民20人は29日、地元の会館に集まってしめ縄を作り、新しい年を迎える準備を整えた。

 台風の後、町内行事を自粛していた。自宅が被害に遭い、まだ市営住宅で仮住まいの人もいるが、「前向きに新年を迎えよう」と地元の生涯学習推進委員が企画。新島宏幸区長は「それ行くぞ!という気持ちで飾って」と声を掛けた。

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