高崎芸術劇場館長に高崎商工会議所会頭の児玉氏 高崎財団、入札透明化へ新部署
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児玉正蔵氏(左)と、大友直人氏(C)Rowland Kirishima

 高崎芸術劇場(群馬県高崎市)の備品購入を巡る官製談合事件に関連し、劇場の指定管理者である高崎財団は6日の理事会で、不在となっていた劇場の館長に高崎商工会議所会頭の児玉正蔵氏(75)、新設する芸術監督に指揮者の大友直人氏(61)がそれぞれ就任する人事を承認した。就任は10日付。合わせて財団内に契約課を新設するなど機構改革を実施し、入札の透明化を図る。失った市民の信頼と劇場のイメージをどこまで回復できるか、再発防止に取り組む市と財団の手腕が試される。

 劇場の管理運営責任者となる児玉氏は小島鉄工所会長で昨年11月に同商工会議所会頭に再任された。芸術面に関しての責任者となる大友氏は群馬交響楽団の前音楽監督で、東京交響楽団名誉客演指揮者などを務めている。

 同財団によると、児玉氏はクラシック音楽に造詣が深く、経済や会社経営に精通しているため劇場の健全運営を任せられると判断した。大友氏には人脈を生かして国内外の交響楽団やアーティストの招へいのほか、若手音楽家の育成に力を入れてもらう。高い専門性を生かし、劇場を総合芸術の殿堂として浸透させていきたい考え。

 児玉氏は「多くの方々に愛され集う場となるように魅力ある劇場づくりを行っていきたい」、大友氏は「劇場を中心とした豊かな文化創生の役に立ちたい」とそれぞれコメントした。

 機構改革では同財団総務部に契約課を新設する。これまで各部署が起案から契約締結までを行い、それを総務部財務課が審査していた。だが、入札に関する今回の事件を受け、契約課が各部署の入札事務を一括して担当する。執行部分と入札部分の担当を分けることで、透明性や公平性をより確保する。

 財団の高崎芸術劇場部には、大友氏が主宰する芸術活動を専門に扱う「創造活動担当」と、群響と連携して高崎ならではの舞台芸術を創造発信する「群馬交響楽団担当」を新たに配置する。館長と同様に起訴されて不在となっていた副館長については新たに派遣される市課長を充て、創造活動担当部長と兼務させる方針。

事件触れ「襟正す」 高崎・富岡市長
 高崎市の富岡賢治市長は6日、市役所で職員約250人を前に年頭のあいさつをした。昨年末に起きた高崎芸術劇場の備品購入を巡る官製談合事件に触れた上で「襟を正し、高崎がさらに光輝くまちになるよう確かな行政を進めていきたい」と抱負を述べ、「市勢発展」「一致協力」と書かれただるまに目を入れた。

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